ニッカウヰスキーは様々なブランドを展開しており、ほかのプレミアムブランドとの差別化も意識した。「竹鶴」「余市」「宮城峡」が「伝統的」「本格的」な世界観を表現する一方、「ニッカフロンティア」は「センスのよい」「かっこいい」といったイメージ醸成を図っていく考えだ。
「ニッカ フロンティア」は、定番銘柄以外に興味を持ち始めた、ウイスキーへの関心の高いユーザーをターゲットにしているため、新たな飲み方として「フロートハイボール」を提案する。定番のハイボールとは異なり、ウイスキー本来の香りや味わい、液色のグラデーションを楽しめるという。
「ニッカウヰスキー国内スペシャルアンバサダー」として、シンガーソングライターで俳優の福山雅治氏を起用。起用理由について「枠にとらわれず挑戦を続けるフロンティアスピリット溢れる姿勢が、本商品のコンセプトと合致している」という。ウイスキー愛好家としても知られており、ニッカウヰスキーグローバル事業戦略部プロダクトブランドリーダーの坂本英一氏は「目利きの確かな福山さんが宣伝することで、商品に対する品質感や安心感を消費者に伝えられる」と話した。
福山氏が出演するテレビCMの放映を予定。WebやSNSなどのデジタルを活用した情報発信も通じて、認知拡大と飲用喚起を図る。
現在、日本国内におけるウイスキーというカテゴリーは「昔から変わらない・伝統的」といったイメージが強い一方、海外でのニッカウヰスキーは、「イノベーティブ」や「ユニーク」と称されることがあるという。海外ではウイスキーをベースとしたカクテルが身近で、ニッカブランドが積極的に使われており、バーテンダーからは「Nikkaのウイスキーの味わいはユニークだ」などと高く評価されている。