海外からの声や評価を踏まえ、新たなコミュニケーション・コンセプト「生きるを愉しむウイスキー」を設定した。ニッカブランドやウイスキーの楽しみ方を広げることで、ウイスキーやニッカブランドの「伝統的」「本格的」なイメージのみならず、「かっこいい」「ワクワクする」といったイメージを抱かせるようなニッカの個性やウイスキーの多様な楽しみ方の提案に挑戦していく考えだ。
坂本氏は「『ニッカ フロンティア』は、創業90周年を機に原点に立ち返り、日本のウイスキー史を切り拓いた創業者竹鶴政孝のDNAであるフロンティアスピリットを未来に継承していくという思いを込めてつくった」と話す。「このブランドとの出会いがお客様にとって、ウイスキーの新境地(フロンティア)を開く体験となるように、ワクワクするコミュニケーションにチャレンジしていく」と意気込みを語った。
世界のウイスキー市場は年々拡大し高価格帯のウイスキーの伸長が顕著。ニッカウヰスキーの洋酒事業は10年前の2013年と比較して約2倍の規模に成長。需要が高まる国産ウイスキーを将来にわたって安定的に供給するため、今年は約60億円をかけて設備投資を行う。今後も継続的な設備投資や商品開発、楽しみ方の提案を通じて、将来的にはプレミアムウイスキー以上のカテゴリーでグローバルトップ10入りを目指す。
