1本で150万回再生も 洋服の青山が若年層向けに実施したショート動画

140アイテムの商品紹介で幅広いラインナップを訴求

宮下氏は23年秋冬(23AW)に向けた施策と24年春夏(24SS)に向けた施策に関わった。

まず23AW施策では「レディース商品のバリエーションを見せるためのコーディネート」がポイントで、一人当たり約10アイテム程度、計140アイテム以上の商品を使用した。「商品数の多さから、動画を視聴した人が結局どのアイテムを買ったらいいのか迷ってしまわないように、イチ推し アイテムを決めて、そのアイテムを軸にコーディネートを組んだ。また今回、メンバーを年齢順にグループ分けをして、お姉さんチームには大人っぽいスタイル、年下チームにはフレッシャーズ向けのスーツというところで、一目見た状態で、レディース商品の幅広さを伝えられるようにした」。

モーニング娘。を起用した「『アオヤマ娘。’60』ダンス動画 第2弾!!」

動画内容については、高度なアルゴリズムでユーザー1人ひとりの興味関心に合わせて、自分のアプリ上表示動画が流れるような仕組みになっていることを踏まえ、いかにファンに寄り添い、ファン以外の人には嫌悪感を抱かれずに興味関心を促せるのかが重要になる。そのためファンでなくても誰もがわかる商品の機能性インパクトとして、レディースウェアを着用したメンバーがダンスを披露。ダンスも踊れる商品のラインアップを紹介した。

今回の施策ではショート動画のほかにモーニング娘。のコンサートツアー会場に青山のブースを設けて展示するなど、動画と合わせた連動施策を複数実施した。

これらの施策の結果、着用商品の売上がその他のレディース商品と比較すると全体の約30%アップ、ショート動画含め動画の総再生回数が477万回以上で、1本平均16万回再生、最高で150万回 以上(2023年10月末締め)の再生回数を記録した。

現在実施中でもある2024年の春夏に向けたコラボ24SS 施策でも、誰が見てもわかる商品の機能性インパクトとファンに寄り添った仕掛けの盛り込みをしている。ファン向けの要素としては、動画公開と合わせてコラボTシャツを販売。商品購入者には特典としてスタイルブックを進呈している。

認知から売上増へ SNS施策の進化を目指す

今後の展望として宮下氏は「SNS担当として、認知拡大だけでなく、より商品の売上をアップするような施策を実施していきながら、売上につながるようなSNS運用をしていきたい。また口コミの活用にも注力したい。今回、ショート動画をメインに活用したが、今後は通常動画も活用したい。さらにバズったと感じられる動画を制作してみたい」と述べた。

宮下 奈旺 氏

青山商事 マーケティング部 アシスタントチーフ

2023年に大学を卒業後、青山商事に入社。洋服の青山マーケティング部SNSマーケティンググループのアシスタントチーフとして、新規施策の企画や進行管理、SNSの投稿・運用管理を担当。

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