両国を「発話の震源地」に Netflix「ジャイアント猿桜像」が交通広告グランプリ最高賞

作品の認知度や視聴意欲の向上に貢献

ジェイアール東日本企画は7月29日、JR東日本の媒体で展開された広告で優秀作品を称える「交通広告グランプリ2024」の受賞作品を発表した。グランプリは、Netflix「ジャイアント猿桜像」が受賞した。両国駅をジャックして巨大な力士像を設置。通勤通学時の人々だけでなく、海外の旅行者の注目も集めた。NetflixのMarketing Media strategy managerの櫻井弦氏は「交通広告を通じて、海外にも作品を知ってもらう機会を提供できた」と手ごたえを語った。

写真 人物 ジェイアール東日本企画の赤石良治社長(左)と櫻井氏

ジェイアール東日本企画の赤石良治社長(左)と櫻井氏

グランプリを受賞した「ジャイアント猿桜像」は、Netflixシリーズ「サンクチュアリ‐聖域‐」の宣伝活動として両国駅で展開。同作品は原作のない完全オリジナルストーリーで、視聴者の関心を引きつけ、視聴意欲を高めるために「大相撲愛好者の情熱的な会話」を促進することが重要と考え、両国国技館の最寄り駅で大相撲の「聖地」とされている両国駅での発信を狙った。

この作品は「二度と見られない、初めてで最後の大相撲ドラマ」をコンセプトとしており、同施策も「二度と経験できない、初めてで最後の大規模なプロモーション」として実施した。両国駅の3番ホームに、同作の主人公「猿桜」を全長約25メートルや高さ約2.8メートルの巨大力士像(ジャイアント猿桜像)として設置した。

両国駅のホームに横たわる猿桜像は、厳しい稽古に耐え何度でも立ち上がる劇中のシーンを彷彿とさせ、その巨大さで通行人が思わず足を止めるほどのインパクトを残した。SNS上では多くの反響が寄せられ、作品の認知度や視聴意欲の向上に大きく貢献したとみている。夏場所を楽しみに訪れる大相撲ファンだけでなく、通勤や通学でJRを利用する人からも驚きの声が多数寄せられている。


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