両国を「発話の震源地」に Netflix「ジャイアント猿桜像」が交通広告グランプリ最高賞

写真 グランプリを受賞したNetflix「ジャイアント猿桜像」

グランプリを受賞したNetflix「ジャイアント猿桜像」

櫻井氏は「当社は世の中の皆様に楽しんでもらう事、会話を生むことを目標に活動している。『ジャイアント猿桜像』もその目標に向けた取り組みの一つ」と話す。新宿や渋谷のような人が多い駅ではなく、両国駅での広告掲出は同社にとってチャレンジだったが、「サンクチュアリ」は相撲をテーマとしたドラマシリーズということもあり、相撲の聖地である両国を使って『発話の震源地』をつくるという強い思いがあった。「『サンクチュアリ』のことが気になって仕方がないという状態を作るため、『作品との衝撃的な出会い』をテーマにした」と話した。

講評として審査員の国井美果氏は「相撲ファンだけでなく、通勤通学途中の人やインバウンドの人たちも「なんだかすごいものを見てしまった」という、ドラマと地続きになった痛快な後味を感じたのではないか」と指摘。グラフィックのコピー「番狂わせろ。」について、「逆境にもめげず、角界の常識に真っ向から立ち向かっていく主人公をほうふつとさせるパンクな一言だった」とコメントした。「ドラマ自体の魅力や熱量と一体となって交通広告の臨場感を体験できる巧みなプロモーションだった」と総評した。

国井氏は「優れた交通広告は人々の日常の安心となって、通勤通学体験や社会をよりよく照らす力がある。その表現領域はまだまだ限りのない可能性の宝庫であると思うことができた審査会だった」と振り返った。


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