「税込」価格のような表示で有利誤認 居酒屋チェーンに措置命令、消費者庁

消費者庁は7月29日、居酒屋を運営する「ファッズ」に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。「新時代」「新時代44」と称する店舗における料理や飲料に関して、あたかも消費税込みの価格であるかのように表示していた。

料理や飲料の価格が税込みであるかのように誤認させる画像を投稿していたXアカウント

飲食店ポータルサイト「食べログ」、自社Webサイト、「X」アカウントの投稿が対象。食べログでは、2023年6月21日から12月25日までの間、「新時代新橋店」と称する店舗において提供する料理や飲料に関して、「料理メニュー」および「(税込価格)」、「伝串(1本)」 および「50円」などと表示。Xの投稿では2021年11月8日以降、「コンビニよりも安い」「生ビール190円 ハイボール150円」との記載のある画像を表示し、あたかも提供価格が税込みであるかのように表示していたが、実際の価格は消費税を含まない価格だった。

同庁は同表示について、実際より取引相手に有利であると一般消費者に誤認される表示であり、景品表示法に違反するものと判断。違反である旨を一般消費者に周知徹底するほか、再発防止策を講じて役員や従業員に周知徹底することを命じた。

ファッズは2006年5月2日に設立。居酒屋「新時代」「新時代44」「鳥ぶら」「とんぺら屋」などを運営している。

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