何から始めていいかわからなかったDXプロジェクト 焦燥感が次の一歩につながった! ―「ビジネスがわかるTECH人材」になった人のキャリアの系譜①

まだモノ売り中心の思想の日本、テクノロジーを加えてUXを高めたい

前田:「日本の発展のために何かせねば!」という思いを実行に移されたのですね。Tech0はエンジニアスキルに触れながら事業創出を目指す場ですが、なぜテクノロジーを学ぶ必要があると思われますか?

乗峯:日本はまだまだ『モノ売り』中心の思想です。でもそこにテクノロジーが加わると、これまで諦めていたような新たなサービスが生まれます。例えば、お客さまがいつどのような行動をとっているかのデータを取得することで、大勢に向けた全体最適ではなく一人のお客さまに向けた個別最適の提案ができるようになります。ここにUX(User Experience)も付け足すと、さらに満足度の高いソリューションになります。お客さまに最適なものを提案できるようになるテクノロジーの活用は、世界と戦うために不可欠です。

メーカーのDXは「内部の人たちがいかに変われるか?」が肝に

前田:多くの企業でDXがうまく進まないという声を聞きます。DXを加速させる鍵とは何だと思いますか?

乗峯:経営層と担当者、2つのレイヤーのどちらが欠けても推進はできません。DXの重要性をどちらも理解して、誰かに投げるのではなく自ら動かなきゃと当事者意識を持つことが大切です。特にメーカー企業の場合は外部からの支援だけではなく、内部の人たちがいかに変わるか、変えられるかが肝になってきます。現場は高齢化が進み、今後、後継者不足に悩まれます。ここを解決していくにもDXが不可欠ですから、経営層と担当者が一丸となって進めていただきたいです。

前田:オンラインのテクノロジー運営の経験は、ご自身にとって今後どのように活かせそうでしょうか?

乗峯:身近にテクノロジーの最新情報が集まりますから、テクノロジーにより興味が沸きましたし、スキルアップしたいです。それと、私自身メーカーで働く者として、テクノロジー使って中から変えたいという意識が高まりましたね。パナソニックの技術者たちは、皆、モノづくりに誇りを持っています。

私が所属しているバッテリー部門でも、そこまでやるかというほど徹底的に安全性を追求しています。ここにテクノロジーが加わると、他国に負けないソリューションになると思いますよ。日本のモノづくりが発展できるように、これからも頑張ります!

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写真 人物 前田さん、乗峯さん

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