アカウントが受け入れられるには
江添氏が分析した結果、投稿が「見てもらえる時」「拡散する時」には、2つの要素があることに気づいた。そのひとつ目が、「いつ、誰が、何を、どうやって」の選択が絶妙であること。もうひとつが、「(最初の拡散契機となる)生きたフォロワーがいる環境づくり」ができていることだ。この両者のかけ合わせにより、投稿が格段に見てもらえるようになるという。
質の高い投稿については次のように考えている。「私が投稿を検討する時は、常に次の4つのポイントを意識するようにしています。それが、①多くの人が関心を持っているタイミングで(いつ) ②その情報を発信する必然性のあるアカウントが(誰が)③思わずシェアしたくなるような内容を(何を)④わかりやすく、押し付けがましくないやり方で(どのように)です」
その上で、モーメントを捉えた投稿がキュレーションサイトに掲載され、テレビのニュースでも取り上げられた事例を紹介した。
「地道な活動」こそが信頼関係を生む
講演後半は、「エンゲージメントを高める活動」について紹介。江添氏によれば、お客さんとの交流を目指す上で、かしこまらず、話しかけやすいツイートを心がけているという。その上で、製品紹介のタイミングや見せ方は「ユーザー都合」に合わせたものにすること、もらったリプライには可能な範囲でできるだけ応えることなどを説明した。
「製品を買ってくれた人にはお礼を言いますし、欲しい製品が見つからない人には、可能な範囲でご案内もしています。こうした1on1のやり取りは、実は他の方からも見えているため、一方的ではない企業姿勢が伝わっているのも感じます。またそういった積み重ねが好意的な関係性をつくるのだと考えています」
こうした活動は途方もなく地道だからこそ、その積み重ねが信頼関係を生み、魅力的なアカウントをつくっていく。最後に、企業とお客さんが直接コミュニケーションを取るこの素敵なやり取りが、文化として続いていくことを望んでいます、と話を締めくくった。
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