「郵便局員は見た!」実在した富士登山のNG服装 日本郵政が啓発

日本郵政は7月25日、同社が運営するオウンドメディア「JP CAST」上で、「無謀富士登山ファッション」を公開した。同コンテンツは、富士登山の啓蒙活動の一環。

実データ グラフィック 「無謀富士登山ファッション」サムネイル

「無謀富士登山ファッション」は、富士山頂に期間限定で郵便局を開設するにあたり、登山事故の予防や啓発のために作成。富士山頂郵便局に勤務する社員が、実際に目撃した「無謀な服装」をファッションショー形式で紹介した。

実データ グラフィック 無謀富士登山ファッション

「一見、登山に適したファッションに見えますが、ウエストポーチには万が一に備えた着替えやレインコート、飲料水などを収納することができません。富士登山には不十分な装備と言えるでしょう」と、サイトでは「無謀ポイント」を紹介。

実データ グラフィック 無謀富士登山ファッション

「富士山の土壌は、火山灰や硬い岩でできています。裸足にサンダルでは足をケガする危険が。また、半袖のTシャツ1枚では低体温症になる可能性も」と、真似してはいけない無謀ファッションを紹介。

富士山は近年、訪日観光客の登山者が急増し、弾丸登山や不十分な装備での登山が原因の事故が問題となっている。なかでも、軽装や登山には向かない服装の登山者が増加していることから、今回のコンテンツ作成に至った。

同社広報部の稲積大輔氏によると、投稿当初は「日本郵政がなぜ富士登山の啓蒙を?」という、意外なコンテンツ展開に驚く声もあったという。

「富士山頂に郵便局を開設する当社の願いは、“山でのルールやマナーを守り、安心安全な富士登山を楽しみながら、富士山頂郵便局にお越しいただきたい”というものです。この願いを、より多くの方にお伝えしたいと思い、今回のコンテンツを制作しました」(稲積氏)。

コンテンツは、オウンドメディアのほか公式Xにも投稿。その結果、7月29日正午時点で、460万回を超えるインプレッションを獲得、約6万いいねが集まるなど、想定を超える反響を集めたという。

公式Xの投稿。

「コンテンツ投稿後は、『多くの人に伝わってほしい』『英語版を作成して世界に発信してほしい」といった、様々なコメントを多くいただきました。実際の要望を受けて、現在『無謀富士登山ファッション』の英語版を急ピッチで追加制作しています。英語版は8月6日に公開される予定です』(稲積氏)。

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スタッフリスト

広告会社 電通、電通デジタル、都恋堂、アドブレーン
CD+企画+C 近藤雄介
D 市川壽光
D(サムネイル) ⁠鳥丸新水、髙尾翔香
Pr 大八木宏武
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演出 河田早織、池田芽衣花、古里 学
撮影(ファッション) 木村心保
撮影(富士山頂郵便局) 北川直樹
ライター 小林 保
AE 星崎友祐

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