SNSでの情報展開で若年層などに訴求
ロッテは8月1日、飲むアイス「クーリッシュ」と立ち食いそば・うどんチェーン店の「名代 富士そば」とのコラボを開始した。冷やしそばにクーリッシュをトッピングして食べる「クーリッシュ冷やしたぬきそば」を一部店舗で販売。冷たくて甘辛いつゆに、クーリッシュの甘さと冷たさがマッチするという。アイスとそばの異色コラボについて、クーリッシュブランド課の平井翔大課長は「当たり前のことを当たり前にやっていても、可能性は拡がらない。タブーはほぼ無しの気持ちで貪欲に企画を考えている」と話す。
「冷やしたぬきそば」に「ミニクーリッシュ バニラ」をトッピングするコラボメニュー
8月1~31日まで名代富士そば池袋店、五反田店で、 9月1~30日まで名代富士そば赤坂店で、1日10食限定で販売する。
2003年に発売したクーリッシュは、2023年に過去最高の売り上げを記録。2024年4~7月においても、昨年を上回る販売推移となっている。コラボメニューは暑い夏に適した新商品として、既存の富士そばユーザーに試してもらうほか、SNSを通じた情報展開を通じて、情報感度の高い人やあまり富士そばに行っていない人(特に若年層)への訴求効果にも期待を寄せる。
同施策は、同社と情報交換を行っているアイス研究家「シズリーナ荒井」氏の提案。岐阜のソウルフード「冷やしたぬきそば」を食べた時に、「クーリッシュ」をトッピングすることで「つゆがキンキンに冷え、さらにアイスのバニラ感でコクが生まれ、たぬきだけに『化ける』コラボメニューができるのではないか」という発想から生まれた。
平井課長は「クーリッシュブランドは、クーリッシュチームが掲げるスローガン『STAY HUNGRY, STAY COOLISH』のもと、常にクーリッシュの可能性を拡げる施策を検討している」とし、この企画にチャレンジした理由を説明。最初は半信半疑だったが、「甘辛いつゆとクーリッシュのマリアージュが、今までにない味わいを作り出し、まさに『化けた』と感じた」という。
「名代 富士そば」担当者でダイタン商事の工藤寛顕氏は「暑さが続くこれからの季節にぴったりな一品をぜひ召し上がっていただけると嬉しい」とコメントした。