デジタルマーケターがネクストキャリアにコンサルを選んだ理由とは

――最初に入社した会社について教えてください。

業界中堅のネット広告会社に入社しました。BtoC向けの営業部に配属され、アカウントプランナー兼営業として、広告の運用・改善からプロモーションの提案などに携わっていました。

同じネット広告会社でも、大きい会社では営業と広告運用は分かれており、かつ運用の中でも「Google広告担当」「さらにその中のリスティング広告担当」と細分化されているのが一般的です。この会社はかなり幅広い範囲までアカウントプランナー1人が責任持って回す体制で、Webマーケティングの知識を広げたいと思っていた私には合っていました。

貢献を実感しやすい半面、言い訳ができない

――インターネット広告業界のやりがいと厳しい点について教えてください。また、後輩には勧めたいですか。

施策の結果が、早ければ1日でかなり細かい粒度で数値化されるので、自分のバリューを実感しやすいという意味でやりがいを感じますね。マーケティングの中でも「広告」という一番末端を担っているので、売上に直結してクライアントへの貢献を感じますし、それがうまくいけば感謝もされます。

一方の厳しい点は、すべて数値化されるので言いわけがきかないこと、どこまでも分析しようとすればできるので有耶無耶にできないことがあります。決められた枠の中で売上目標・ROAS目標の達成を強いられ、苦しい時があります。先ほどマーケティング活動の末端と言いましたが、それゆえにクライアントの根本課題の解決に携わる機会はありません。

また、私の会社は……ですが、長時間労働になりがちで、給料もあまり高くありません。私のように意志や目的があるなら良いと思いますが、長く勤められる企業を探している人には勧めないかもしれません。

コンサル面接は「志望動機」が重要

――ネット広告会社に3年ほど勤めた後、現在お勤めのコンサルティング会社に入社しました。転職を決めた理由と、コンサルティング会社を選んだ理由を教えてください。

3年経って、その会社でできる経験はあらかた経験し終えて、成長実感がなくなったのが大きいです。

そんなタイミングで、かなり重たいクライアントを担当することになりました。非常に要求が細かく作業量も膨大で、指摘や叱責がチャットで冷たい言葉で次々に飛んでくるのです。オンライン会議では誰もカメラをオンにせず顔も見せないという……。扱い額は大きいのですが、担当した人たちは次々と辞めていくようなクライアントでした。転職の直接的な理由ではありませんが、後押しにはなりましたね。

写真 人物 山科達也さん(仮名)

現在の会社を選んだ理由は、将来的に経営人材になりたかったので、一つの事業に縛られず次々と経営課題を解決するコンサルを選びました。中でも今の会社は、戦略にも実行にも寄りすぎず、ビジネスを根本から立て直すということを行っていたので、まさに自分が求めるものでした。

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