デジタルマーケターがネクストキャリアにコンサルを選んだ理由とは

――転職活動における準備や、コンサルならではの対策はしましたか。

学生時代の友人がコンサル業界にたくさんいるので、実際に話を聞いてみると、世間的な評判と内情は異なっていることも多くて。「どの会社に行くか」よりも「どのチーム」で「どの案件の担当」になるかがすべてなのだろうと思いました。

書類選考が通って面接が始まる前に、市販のフェルミ推定・ケース面接の本を3冊ほど読みました。コンサルの特徴でしょうが、フェルミ推定はどの会社も1次面接から毎回ありました。入社した会社が唯一なくて、珍しいなと思うほど。それは最低限のクリア条件だと思います。

意外だったのは、志望理由が重視されていること。多くの企業で、1次面接の内容は、志望動機が30分、フェルミ推定が30分でした。「なぜコンサルなのか」「なぜ当社なのか」について、予想以上に深掘りされました。最終面接でもその質問はあって、志望度が低くてあまり調べ切れていなかったある企業では、「なぜうちなんですか?」という質問にずれた回答をしてしまって。反応が微妙だったので、お見送りだろうなと思っていたら、予想通りでしたね。

その反面、前職までの経験については、あまり聞かれませんでした。コンサル経験者なら違うと思いますが……。業界未経験からの転職を目指すなら、新卒採用のように志望動機を掘り下げられると心づもりをしておいたほうが良いかもしれません。

――実際に入社してどうですか。また、待遇や労働時間は変わりましたか。

コンサルに対するよくあるイメージとは違って、支援先企業の内部に入り込んでビジネスケースをつくっていけることは期待以上でした。求められる分析や仕事の進め方も、前職で良しとされた基準と全然違いますし、考える変数も多いので仕事のキャッチアップには苦労している面もあります。給料は20%ほど上がりましたが、激務度はさらに増しました。

写真 人物 山科達也さん(仮名)

30代での起業を視野に

――転職活動における「仕事のやりがい」「給与」「ワークライフバランス」はどのくらい重視していますか。

順番でいえば、仕事のやりがい>ワークライフバランス>給与です。給与については、実力がつけば様々な方法で稼ぐことはできると思うのであまり重視していません。それよりも「やりがい」、言い換えると「何を学べるか」を一番重視しています。

――最後に、将来のビジョンについて教えてください。

ゆくゆくは起業したいですね。30歳前後で一度、個人事業主レベルなのか数人でやれる規模なのかは分かりませんが、インターネット領域でのビジネスを試したいと考えています。Webマーケティングのバックグラウンドとコンサル経験から似たような支援業務であったり、SNSを活用したスモールビジネスだったりと、初期コストを抑えつつも様々なチャレンジができる時代ですから。

友人の中にも、コンサルに入社したものの多忙すぎて嫌になり、半年ほどで休職してYouTuberをしている人もいます。何かしら試してみつつ、ダメだったらもう1回サラリーマンに戻るという考えでもアリかなと思います。

イメージ バナー マスメディアン

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