タイミーが沖縄で求人を募集したわけ ファンとつくったバスケW杯2023

スキマバイトサービスを運営しているタイミーは、2023年8月に「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」の沖縄グループステージのイベントスポンサー就任を発表。それに伴って開始した、沖縄アリーナのイベント運営に関する求人が話題を呼んでいる。同施策の担当者に話を聞いた。
※本記事は月刊『販促会議』2023年12月号の抜粋記事です。

 

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木村真依氏

タイミー
BX部 部長
(PR/ブランディング/オウンドメディア統括)

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朝生 光氏

タイミー
事業開発部
イベントチームリーダー

生活者の働きたい時間と企業の働いてほしい時間をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」を提供するタイミー。同社は2023年8月に「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」の沖縄グループステージのイベントスポンサー就任を発表した。

写真 タイミーのユニフォームを着て働くワーカーの様子。

タイミーのユニフォームを着て働くワーカーの様子。

事業者リード獲得数1.5倍 新規登録ワーカー数1.2倍

一見すると縁遠いように思える「求人サービス」と「スポーツ」だが、どのような目的や経緯があって今回の協賛に至ったのだろうか。

タイミーのBX部 部長を務める木村真依氏は、「まず、タイミーに登録している働き手の方に、スポーツ好きな人が多いことが今回の協賛に至った理由のひとつです。同社では、求人を掲載する事業者と共に開発する、タイミーでしか体験できない『レアバイト』も提供しています。以前、『FC東京』クラブスポンサー契約締結を通じてサッカー関連のレアバイトを掲載した際には、閲覧者の約40%の人が求人をクリックしました。そういった方々に当社からスポーツに関連した『働く』体験を提供し、その経験により今後の人生の可能性を広げていただきたいと以前から考えていました」と話す。

また、「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」の沖縄グループステージのイベントを担当した、同社事業開発部 イベントチームリーダーの朝生 光氏によると「スポーツ関連のバイトを強化していきたいという話は2~3年前から出ていた」という。

しかしそのタイミングでちょうどコロナウイルスが流行り始め、それに伴ってオフラインでのスポーツイベントやスタジアム観戦は中止に。関連した求人を掲出することが難しくなった。そのため、リアルイベントがだんだんと復活し始めた2023年から、改めてスポーツ関連バイトへの注力を開始。

「スポーツバイトといえばタイミー」というイメージを醸成し、他社との差別化を図るため、「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」への協賛や「FC東京」とのクラブスポンサー契約締結を通して、タイミーでしかできないスポーツに関連したバイト体験の創出を行っている。

また、国内の関心ごとに寄り添うことでサービスの認知拡大や働き手・事業者数の増加を目指すとともに、バスケットボールの関係人口を増やして盛り上げていきたいという思いもあったという。実際に「FIBA バスケットボール ワールドカップ2023」協賛の前後を比較すると、開催後の新規登録見込み事業者数(リード獲得数)が開催前平均のおよそ1.5倍、新規登録ワーカー数はおよそ1.2倍に増加したという。

国際大会を運営するという緊張感

では、実際にワールドカップ会場の沖縄アリーナのイベント運営に関する求人への応募数を増やすために、どのような施策を行ったのか。

「沖縄アリーナは那覇空港から車で1時間ほどかかる立地。今回の求人は沖縄県在住の方を対象としたものでしたが、それでもアクセスの悪さは否めません。そこで、移動という労力を加味しても応募したいと思ってもらえるよう、お仕事の内容を事前に伝えるオンライン説明会を実施しました。

『タイミー』は本来、『面接不要』『働きたい時にすぐ働ける』が特長のサービスですが、バスケットボールの国際大会という緊張感のある現場運営に携わることの責任の重大さを働き手の方にしっかりと理解してもらいたいという雇用主事業者さまからの希望もあり、今回の実施に至りました……

……その他、月刊『販促会議』12月号では、スポーツへの熱量を活かした企業のキャンペーンについて全34ページ掲載。ラグビーやバスケットボール ワールドカップ、18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神タイガースのプロモーションを徹底取材しています。


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