前年は万博記念公園「太陽の塔」に最高賞 広告写真のアワード募集開始

日本広告写真家協会は9月1日から、「日本広告写真家協会公募展」(APAアワード2025)の作品募集を開始する。実際の広告として世の中に流通した作品を募集する「広告作品部門」と、写真家の新たな表現への挑戦を募る「写真作品部門」の2部門からなる。締め切りは9月30日。

イメージ グラフィック apa award

同展は1961年より開催され、多数の写真家を輩出してきた。

広告作品部門の応募にあたっては2023年1月1日から2024年8月31日までに新聞、雑誌、ポスター、カレンダー、パンフレット、CDジャケット、Webなどで実際に制作・発表された広告写真を対象とする。

前回の「APAアワード2024」で最高賞の経済産業大臣賞に選ばれたのは万博記念公園のポスター「太陽の塔シリーズ」(広告主:万博記念公園マネジメント・パートナーズ、フォトグラファー:百々新)だった。

イメージ グラフィック 万博記念公園のポスター「太陽の塔シリーズ」

イメージ グラフィック 万博記念公園のポスター「太陽の塔シリーズ」

「ぞくぞくぞく」「ざわざわざわ」「わくわく」といったオノマトペと組み合わせた5枚組の作品で、「アングルの切り方や飽きさせないフレーミングで対象に新しい命を吹き込んでおり、写真がもつ伝える力を発揮した作品である」と評価された。

フォトグラファー、広告主、クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナーなど、制作・発表に携わったクリエイティブスタッフなら誰でも応募が可能。応募料は無料で、選抜された入賞・入選作品は『年鑑 日本の広告写真2025』に掲載される予定。

また、写真作品部門の本年度募集テーマは「愛と平和」。同テーマからのイメージを表現したオリジナリティあふれる作品を募集する。

本部門は2020年度より応募がオンライン化したのを契機に年々応募数が増加しつつある。若年層の応募数が多いのも特徴で、昨年度は入賞作品の大部分が学生による作品だった。応募料は応募作品ごとの写真枚数によって変動する。

公募展は2025年2月22日から3月9日までの期間、東京都写真美術館で開催される。授賞式は3月1日に同所で実施予定。

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