高価格帯ブランドの展開で収益獲得力強化
キリンビバレッジは8月6日、花王から事業譲渡された茶カテキン飲料「ヘルシア」ブランドの「ヘルシア 緑茶」「ヘルシア 緑茶 うまみ贅沢仕立て」「ヘルシア ウォーター」の3製品6品種を全国で販売開始した。飲料市場が中長期的に縮小することが予想される中、キリンビバレッジは高価格帯に位置する「ヘルシア」ブランドを展開・育成することで、収益獲得力の強化にドライブをかける狙い。同社が培ってきた飲料事業のノウハウや豊富なチャネルでヘルシアを訴求し、健康市場の拡大に貢献したい考えだ。
キリンビバレッジが販売する「ヘルシア」3製品「ヘルシア 緑茶」「ヘルシア 緑茶 うまみ贅沢仕立て」「ヘルシア ウォーター」
「ヘルシア 緑茶」は心身の健康のためにセルフマネジメントしたい40~50代男性、「ヘルシア 緑茶 うまみ贅沢仕立て」は食事を楽しみながらセルフマネジメントしたい40~60代女性、「ヘルシアウォーター」は運動時の水分補給で効率的なものを選びたい30~40代男性をターゲットとしている。
「ヘルシア」は2003年に茶系飲料として初めて体脂肪低減機能を訴求した特定保健用食品として発売。健康茶飲料市場をけん引するロングセラー商品として成長し、2023年12月までの累計出荷本数は約31億本を誇る。
花王は2024年2月に「ヘルシア」に関する事業を、キリンビバレッジへ譲渡することを発表した。花王グループは中期経営計画の目標達成に向けて、抜本的な構造改革に取り組んでおり、事業ポートフォリオ強化の一環として事業譲渡を決定。飲料事業や免疫研究のリーディング企業であるキリングループのもとで再出発することが最良と判断した。