協業促進を図るブランディングキャンペーン 新CM「気候変動」篇放送、武田薬品 

グローバル課題に取り組む姿勢をアピール

武田薬品は、人類共通問題に取り組む姿勢を表現するシリーズCMの第5作目「気候変動」篇を8月4日に放送開始した。地上波での初放送は、同社がスポンサーを務めるTBS系テレビ番組「情熱大陸」内のCM枠で、医療従事者をはじめとした30~40代の次世代ビジネスパーソンをメインターゲットとしている。創業240周年を迎えた2021年に開始した「企業ブランディングキャンペーン」の一環で、今回はこれまで取り上げてこなかった「グローバル×環境」を題材とした。

写真 CM カット 「気候変動」篇

新CM「気候変動」篇。ウィーンの主要製造拠点では100%自然冷媒のみで作動する蒸気発生ヒートポンプを組み合わせたシステムなどで、CO2排出量の最大80%削減を目指すプロジェクトを実施している

今回のCMは「地球の病と、戦え。」がテーマ。同社が創薬以外も取り組んでいることをアピールし、他社との連携や協業につなげる狙いだ。前半では地球環境の変化の影響を受けている象徴としてシロクマを描写。後半では同社がウィーンの製造拠点で温室効果ガス排出量の80%削減を目指す姿を表現している。出演者はプロジェクトを推進している実際の従業員やパートナーで、オーストリア政府メンバーにも協力してもらった。

制作時には「スケールの大きさ」にこだわり、室内にドローンを飛ばすといった試行錯誤を行ったという。稼働中の工場での撮影だったため、業務に支障をきたさないよう、最少人数(一度の入室は6人のみ)での撮影だった。

グローバルコーポレートアフェアーズ、ジャパンコミュニケーションズ リードの金澤佑紀氏は「実際の従業員と、今回は初めて協業しているパートナーさんにもCMに出演してもらうことで、よりリアルな姿を見せられるよう工夫した」と話した。

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