東海道新幹線を含む交通広告・広告営業のほか、IPやコンテンツ事業を推進―JTA新社長に聞く

社名変更や企業コンセプト策定組織の求心力を高める

JR東海グループの広告会社であるジェイアール東海エージェンシーは、2024年7月に社名をJR東海エージェンシーに変更、同時に組織改正を行ったほか、新コーポレートロゴの策定を含む企業コンセプトを制定した。

「今、JR東海全体では『グループビジョン2032』という中期計画を推進中で、その大きな方針としてグループ会社各社の収益力を高め、営業利益を倍増させる目標を掲げている。当社としては引き続き東海道新幹線を含む交通広告および広告営業を行う一方で、新たな収益の柱となる新規事業をつくっていかなくてはならない。今回の社名変更や企業コンセプト策定を営業利益の倍増という経営課題達成のための求心力としていきたい」と6月に代表取締役社長に就任した佐藤一哉氏は述べる。

具体的な改革は、既存事業を強くするため、組織改正として部門間の連携を促す目的でマーケティング戦略部を設置したこと、西日本エリアをマーケティングエリアとして明確化するために京都支社と関西支社を統合して西日本事業部を設置したことがあげられる。新規事業として映画に出資するなどコンテンツビジネスやIP事業に本格的に取り組むために、IP・コンテンツ事業化プロジェクトもこの春に立ち上げた。

今年、東海道新幹線は開業60周年を迎えた。「JR東海およびグループ各社が、記念グッズを販売したり、各種キャンペーン、様々な企業とのコラボなどを行うが、当社としてはこれらを機に、パートナー企業を拡大していきたい」と佐藤氏は述べる。

また今回のコーポレートロゴの刷新について「これまで社内ではよく使われていた『JTA』という略称を、パートナー企業も含めて広く浸透させ、より身近で頼られる存在になりたいという願いがある。大小の三角形が2つ並んだシンボルマークは、パートナー企業と当社が、共に同じ未来へ向かう様を表現している。JR東海グループの広告会社という強みを活かしてパートナー企業の課題を解決していきたい」と語った。

JR東海エージェンシーの新ロゴマーク。

JR東海エージェンシーの新ロゴマーク。

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佐藤一哉 氏

JR東海エージェンシー
代表取締役社長

1985年日本放送協会入局、1990年東海旅客鉄道入社。2013年ジェイアール東海エージェンシー 常務取締役、2016年JTB常務取締役、2018年ジェイアール東海ツアーズ 代表取締役社長 、2023年ジェイアール東海エージェンシー 取締役専務執行役員を経て、2024年6月より現職。

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