小学生の夏休みにタイムスリップ 30代をターゲットにしたコーポレートブランディング、サントリー

写真 人物 同イベントを企画した伊藤氏

同イベントを企画した伊藤氏。リアルイベントでのコーポレートブランディングを推進する

同イベントは特定の商品のブランディングではなく、サントリーのコーポレートブランディングが目的。イベントを通じてサントリーを印象付けることで、飲料の購入時に同社の商品が選ばれる可能性を高める狙いだ。

SBFジャパン ブランドマーケティング本部 コミュニケーションデザイングループ宣伝3課の伊藤正明氏は「飲料ブランドの広告をつくる場合、ブランドの伝えたいメッセージを決め、伝えるための表現方法を決めるが、そうではなく、世の中の潮流やトレンドに着想を得て、逆引きで広告を作っていくプロジェクトを宣伝部主導で取り組んでいる」と話した。コロナ禍が明けてリアル接点を重視したコミュニケーション手法を模索した結果、「夏休みに友だちの家で飲んだジュースはおいしかった」という着想を膨らまして同企画に至った。

今回のイベントで得た知見を、普段のブランドコミュニケーションにも転用していく考え。伊藤氏は「飲み物はその日の気分で何となく選ばれる。ふとした時にサントリーを思い出してもらいたい」と話した。

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