性別や年代にとらわれない顧客づくり 子どものスキンケア定着を図る新事業、コーセー

新生児も含めたスキンケア啓発や新商品の開発を推進

コーセーは、新生児期から子どものスキンケア習慣を定着させることを目的とした新規事業「Dear Child Skin」を8月1日に立ち上げた。同日、新生児から敏感肌の大人まで使える薬用高保湿乳液「ぬるミルク」を直営店やオンラインサイト「Maison KOSÉ」で販売開始。同社は「ジェンダー」や「ジェネレーション」に捉われないスキンケア習慣を訴求することで、新しい顧客づくりにつなげる考えだ。

イメージ 楽しくスキンケアを学べるコンテンツを多数展開

楽しくスキンケアを学べるコンテンツを多数展開

本事業は、同社の社員向け新規事業創出プログラム「LINK」で提案された。新生児期からのスキンケアで肌のバリア機能を保つことで、アトピー性皮膚炎やアレルギー予防につながることから、生活習慣として定着させる啓発活動を推進しており、2022年10月に実施した実証実験を経て、本格的な事業化に至った。事業では啓発活動を継続するほか、子どもから大人まで気軽に使用できる商品や楽しくスキンケアに取り組むことができるコンテンツを展開する。

啓発活動では、子どもが自発的にスキンケアに取り組むよう、幼保施設、子育て支援センター、産後ケア施設などでスキンケアの大切さを伝える。共働き世帯が増加し、仕事や家事に追われながら育児時間を捻出している現代において、家庭のスキンケア時間をサポートする考えだ。コンテンツでは子ども向けのアニメーションや絵本などを展開。子どもの肌の特徴や幼少期からのスキンケアの重要性や方法をまとめた保護者向けの「スキンケアブック」を作成し、施設での配布やWebサイトでの掲載を行う。

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