子どもの自発的なスキンケアを促すため、幼保施設や子育て支援センターなどの施設で啓発活動を実施
同社は、企業成長に向けた顧客づくりのポイントとして「グローバル(Global)・ジェンダー(Gender)・ジェネレーション(Generation)」の頭文字をとった「3G」をキーワードに事業を展開。化粧品は「ある程度年齢を重ねた女性のためのもの」という先入観を払拭し、性別や年齢にとらわれない顧客創造につなげる。
2022年10月には、幼保連携型認定こども園「たかさごスクール おおたかの森」(千葉県流山市)と医療機関所属の「小児アレルギーの専門医療チーム」(千葉愛友会記念病院、千葉県流山市)の協力の下、子どものスキンケア習慣化を目指した実証実験「スキンケアはじめて、つづけてサポート」を実施。幼保施設において、スキンケアを保育時間に導入し、約1ヶ月間の検証を行った。
実証実験の結果、子どもが自発的なスキンケア習慣を実際に身に着けたという。子どもが新しいことを学ぶ幼保施設を介した啓発活動によって、学んだことを家庭でも実践し、習慣化につながったとみている。保育士や周囲の友達と一緒に学んだことも奏功したという。
スキンケアについて学べるオリジナル絵本「カイカイせいじんとスキンケア」を施設や家庭で読み聞かせたことも、子どもの興味喚起を促した。経営企画部 経営戦略室 事業開発課の羽中田亮治氏は「楽しんで取り組めることが、継続性や習慣化につながる」と話した。
保護者にスキンケアの重要性を知ってもらう事も重視し、親子を対象とした「スキンケア教室」も開催。小児アレルギー専門医からスキンケアの大切さとポイントを伝えた。「スキンケアブック」を各家庭に配布し、教室に参加していない保護者も学べる環境を提供した。