若年層の人気が高まる「板ガム」 売り上げをけん引するレトロな復刻商品、ロッテ

開発秘話の発信でSNS上でも話題の「復刻ガム」シリーズ

ロッテは8月20日、70年代に発売したガム「イブ」と「クイッククエンチ-Cガム」を復刻発売した。ガム市場の回復基調と若年層を中心としたレトロブームの波に乗る狙い。2022年に展開した昔の懐かしい板ガムを復活させる「復刻ガム」シリーズの一環で、同シリーズは板ガム全体の売上をけん引している。同社は開発秘話の発信などを通じてSNS上での話題化を図る考えだ。

写真 商品・製品 70年代に発売した「イブ」と「クイッククエンチ-Cガム」

70年代に発売した「イブ」と「クイッククエンチ-Cガム」

「イブ」は1972年に発売し、キンモクセイをベースにした香りが特長で「香水ガム」として親しまれた。70年代初頭は、女性を中心に身だしなみやエチケットに対する意識が高まっており、香りが漂う香水のようなガムを作ったという。香水の本場であるフランスの調香師と共同開発したことで、香りとおいしさを両立。当時では珍しい箱型のパッケージは化粧品をイメージしている。

1995年頃に販売を終了。ECなど一部店舗での販売を除き、29年ぶりの発売となる。復刻商品は味わいだけでなく、金色で縦型のパッケージデザインも再現している。

「クイッククエンチ-Cガム」は1978年に発売。2022年にも復刻しており、今回は2年ぶりの発売となる。レモンの香りと酸味が特長。スポーツシーンをイメージしたイラストを配置しており、これは「運動中に水分を摂ってはいけない」と考えられていた時代背景から、ガムで「のどを潤した気分になってもらう」ことを狙ったという。

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