納豆市場に乗り出すキリンHD タカノフーズとのコラボ商品で「免疫ケア」普及

納豆業界初の免疫機能の機能性表示食品を発売

キリンホールディングス(HD)とタカノフーズは「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」を共同開発し、9月1日に発売する。タカノフーズの「すごい納豆 S-903」の新ラインアップとして、北海道を除く東日本エリアで販売。キリンHDの「プラズマ乳酸菌」を納豆のたれに加えており、納豆業界初の免疫機能の機能性表示食品として展開する。健康志向の高まりで発酵食品が注目されていることを受けた取り組みで、健康意識の高い顧客をターゲットに訴求する考えだ。

写真 商品 キリンHDとタカノフーズが共同開発した「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」

キリンHDとタカノフーズが共同開発した「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」

「すごい納豆」ブランドの第2弾商品として、シリーズ感を意識したパッケージデザイン。ゴールドを基調とした背景テクスチャは、「ゴールド」の商品名があらわす特別感と機能性、商品の力強さを表現しているという。「プラズマ乳酸菌」は、たれ2袋に1000億個含まれている。

納豆に着目した理由について、キリンHDヘルスサイエンス事業部企画グループの藤田智彦主務は「『納豆』は発酵食品の代表であり、免疫ケアに関心の高いお客さまが摂取する傾向にあることについて、当社に知見があった」と話した。食卓の定番でもあることから摂取の習慣性も高いため、プラズマ乳酸菌を配合した納豆を展開したいという思いは以前から強く、「組むなら業界ナンバーワン企業のタカノフーズ社であると考え、当社からアプローチをした」とコラボの背景を説明した。

両社は今回の業界初の商品を通じて、納豆カテゴリーの魅力の発信などに取り組むことで「免疫ケア」の普及を目指す。藤田氏は「キリンだけでは接点をつくれないカテゴリーのお客さまにプラズマ乳酸菌を届ける」と話す。

共同開発においては苦労した点もあり、プラズマ乳酸菌と納豆菌が多数存在する中で、機能性関与成分のプラズマ乳酸菌量が変わらないことを証明する方法を探索する必要があった。タカノフーズとしても初めての機能性表示食品のため、既存の納豆商品との差別化やターゲット設定など、商品特長を具現化する議論を両社で何度も重ねたという。その結果、「すごい納豆」ブランドで、国産大豆を使用した納豆にするコンセプトに至った。

今回の「すごい納豆ゴールド」を育成し、今後も両社で更なる協業を探索する考え。「免疫ケア」の普及に共感するほかの企業とのパートナーシップの構築も検討する。

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