「GA4でエンゲージメントを効果的に確認・改善したいけど、どこから始めればいいのかわからない」
「エンゲージメント率が低くて困っている。どうやって改善すればいいのか?」
Google Analytics 4(GA4)におけるエンゲージメントの確認方法と改善策についてお困りの方のために、この記事ではGA4エンゲージメントの定義から具体的な確認方法、さらに改善策までを詳しく解説します。これを読めば、エンゲージメントの理解が深まり、サイトのパフォーマンス向上に役立てることができます。
この記事では、
● エンゲージメントの定義
● GA4でのエンゲージメントの確認方法
● エンゲージメント改善のための具体的な施策
● プロ講師のアドバイス
● よくある質問とその回答
を順番にご紹介します。さらに、宣伝会議の講座講師にインタビューしたことで得られた実践的なアドバイスも解説していきます。この記事をブックマークして、いつでもGA4エンゲージメントの情報を参照できるようにしておくと便利です!
GA4のエンゲージメントとは?
GA4でのエンゲージメントは、ユーザーがサイトやアプリでどれだけ関与したかを示す指標です。これは、セッションの質を評価するために重要な要素となります。
エンゲージメントの定義
GA4のエンゲージメントは、ユーザーが一定の基準を満たすアクションを行ったセッションの割合を示します。これには、ユーザーが一定時間以上サイトに滞在したり、複数のページを閲覧したり、特定のイベントをトリガーした場合が含まれます。
● エンゲージメント率: 10秒以上のセッション、2ページ以上の閲覧、またはコンバージョンイベントが発生したセッションの割合
● エンゲージメントセッション: 10秒以上の滞在、1つ以上のコンバージョンイベント、または2ページ以上の閲覧を含むセッション
エンゲージメントの計算方法
GA4でのエンゲージメント率の計算方法は以下の通りです:
エンゲージメント率 = エンゲージメントセッション数 ÷ 全セッション数 × 100
具体的な例を用いると、1日あたりのセッション数が1000で、そのうち300がエンゲージメントセッションであれば、エンゲージメント率は30%となります。
GA4でのエンゲージメントの確認方法
GA4でのエンゲージメントの確認方法について、以下の手順で行うことができます。
サイト全体のエンゲージメントを確認する
1. Googleアナリティクスにログインし、レポート画面を開く。
2. 左側のメニューから「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」を選択する。
3. 指標を「エンゲージメント率」に変更し、全体のエンゲージメントを確認する。
ここで見られる指標はそれぞれ以下の通りです。
・平均エンゲージメント時間
ユーザーがサイトでアクティブに関与している時間の平均
・エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり)
1ユーザーが関与したセッションの数
・セッションあたりの平均エンゲージメント時間
各セッションの平均エンゲージメント時間
ページごとのエンゲージメントを確認する
1. レポート画面を開く。
2. 左のメニューから「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」をクリックする。
3. 各ページのエンゲージメントを確認する。
ユーザー層ごとのエンゲージメントを確認する
1. レポート画面から「ユーザー」→「ユーザー属性」または「インタレスト」を選択する。
2. 各属性や興味ごとのエンゲージメント率を確認する。
流入経路ごとのエンゲージメントを確認する
1. レポート画面から「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」をクリックする。
2. 各流入経路でのエンゲージメント率を確認する。
流入経路ごとのエンゲージメント率を確認することで、どの参照元からのユーザーが最も関与しているかを分析できます。
これらの手順に従うことで、GA4を使用してエンゲージメントを効果的に確認できます。
エンゲージメントを改善する方法
エンゲージメント率が低い場合、その原因を分析し、適切な対策を講じることが重要です。
魅力的なコンテンツの提供
ユーザーが興味を持つコンテンツを提供することで、エンゲージメントを向上させます。
● 事例1: 動画コンテンツの導入。動画は視覚的に訴える力が強く、ユーザーの関与を引き出します。
● 事例2: クイズやアンケートなどのインタラクティブコンテンツ。ユーザー参加型のコンテンツはエンゲージメントを高めます。
● 事例3: 関連記事の提案。ユーザーが次に読むべきコンテンツを示すことで、サイト内回遊を促します。
サイトのナビゲーション改善
ナビゲーションメニューをシンプルかつ直感的にすることで、ユーザーの回遊性を高めます。
● 事例1: 明確で簡潔なメニューバーの設置。
● 事例2: 内部リンクの活用。関連するコンテンツへのリンクを追加する。
● 事例3: 検索機能の強化。ユーザーが欲しい情報に迅速にアクセスできるようにする。
ページの読み込み速度の改善
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーはすぐに離れてしまいます。速度改善はエンゲージメント向上に直結しますのでここの改善も大切です。
● 事例1: 画像の圧縮。高解像度の画像は圧縮して軽量化します。
● 事例2: キャッシュの利用。再訪問時の読み込み速度を速くする。
● 事例3: 不要なプラグインやスクリプトの削除。ページの軽量化を図ります。
モバイルフレンドリーなデザイン
レスポンシブデザインを採用し、モバイルデバイスでも快適に閲覧できるようにします。
● 事例1: タッチ操作に配慮したボタン配置。
● 事例2: モバイル専用のレイアウトを設計。
● 事例3: 定期的なモバイルテストの実施。デザインの最適化を継続します。
エンゲージメントと直帰率の関係
GA4では、エンゲージメント率が直帰率に深く関連しています。エンゲージメント率は、ユーザーがサイトで何らかのアクションを起こした割合を示し、その逆数が直帰率となります。この章では、エンゲージメント率と直帰率の関係について詳しく解説し、両者をどのように活用するかを説明します。
エンゲージメント率とは?
エンゲージメント率は、ユーザーがサイトで行ったエンゲージメントの数を示します。これには、ページビュー、イベント、コンバージョンなどが含まれます。高いエンゲージメント率は、ユーザーがサイトに興味を持ち、アクションを起こしていることを示します。
● エンゲージメント率の定義: エンゲージメントセッション数 ÷ 全セッション数 × 100
● GA4でのエンゲージメント率の見方: ダッシュボードでエンゲージメント率を確認。
● エンゲージメント率を高めるための方法: 魅力的なコンテンツの提供、インタラクティブ要素の追加など。
直帰率との相関関係
エンゲージメント率が高ければ直帰率は低くなり、その逆もまた真です。直帰率を改善するためには、エンゲージメントを高めることが重要です。
● エンゲージメント率と直帰率の関連性: 高いエンゲージメント率は低い直帰率を示し、サイトのパフォーマンス向上につながる。
● 両者を改善するための方法: ページ読み込み速度の改善、ナビゲーションの最適化、魅力的なコンテンツの提供。
● エンゲージメントを高める具体的な施策: 動画の追加、ユーザー参加型コンテンツの導入、定期的な更新。
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よくある質問
GA4のエンゲージメントに関するよくある質問とその回答を紹介します。これにより、読者の疑問を解消し、GA4のエンゲージメントに関する理解を深めます。
GA4でエンゲージメントを確認する方法は?
GA4のレポートメニューから「エンゲージメント」を選択し、エンゲージメント率を確認できます。
GA4のエンゲージメントを改善する方法は?
魅力的なコンテンツの提供、ナビゲーションの改善、ページの読み込み速度の向上、モバイルフレンドリーなデザインの採用が有効です。
GA4のエンゲージメントと直帰率の違いは?
エンゲージメントはユーザーがサイトでどれだけ関与したかを示し、直帰率はユーザーが最初のページを見た後、他のページに遷移せずに離脱した割合を示します。エンゲージメント率が高ければ直帰率は低くなります。
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まとめ
この記事では、GA4におけるエンゲージメントの定義から確認方法、改善策までを詳しく解説しました。GA4のエンゲージメントはユーザーの関与度を示す重要な指標であり、サイトのパフォーマンスを評価するために欠かせません。具体的には、エンゲージメント率の計算方法や確認手順、魅力的なコンテンツ提供、ナビゲーション改善、ページの読み込み速度向上、モバイルフレンドリーなデザインの採用が効果的です。
エンゲージメントと直帰率の関係も理解し、適切な対策を講じることでユーザーの関与度を高めることができます。さらに、GA4のスキルを深めたい方には、宣伝会議の「Googleアナリティクス4を活用したアクセス解析・Webサイト改善講座」をおすすめします。この講座では、GA4の基礎から実践的なテクニックまでを学び、効果的なアクセス解析とサイト改善が可能になります。
この記事を参考にして、GA4のエンゲージメントを効果的に確認・改善し、サイトのパフォーマンス向上を目指しましょう。興味のある方は、ぜひ宣伝会議の講座もチェックしてみてください!