新商品で重視したのは「価値の可視化」だ。電気シェーバーのメーカーは「深剃りと肌のやさしさ」をアピールしているが、パナソニックの調査によると、ユーザーがシェーバーに求める2大要素も「深剃り」と「肌へのやさしさ」である一方、「両立は難しい」と考える人は77.4%だった。同社は1995年発売の「ラムダッシュ」初号機の頃から、両立のために刃やリニアモーターなどの技術開発を続けているが、顧客に価値を伝えきれていなかったとしている。
今回の新商品はヒゲの状態に合わせたAI自動制御の動きをLEDの光で伝えることで、深剃りしつつ肌に優しい仕様であることを可視化。1秒間に約233回のセンシングを実施する緻密な自動制御を可視化することで、同社が第1世代から進化させてきた技術力もアピールしている。
パーソナルブランドマネジメント部 国内マーケティング総括(兼)パーソナル・ヘルシー・アクアマーケティング部の市川央部長は「『満足』を超えた『感動』を提供できる自信がある」としており、コロナ収束後に客足が回復している販売店でのリアル体験も推進する考えを示した。
「注)記事中に記載していた表現に誤りがあったため訂正しました。正確には本文の通り「前後」です。」