家電小売市場においては、サブスクリプションサービスに興味を持つ人も増えている。今年4月の調査(回答者数=約5000人)では、家電のサブスクを利用したことがある人は7.4%だった。リファービッシュ品(再生品)についても調査し、利用者は4%程度だが、今後利用したいという人も多かった。
主な利用層は20~30代の若年層。サブスクの利用要因で特に多いのは利便性で、不要になったときに契約解除できる点や初期費用を抑えることができる点が評価されている。一定期間使用することで買い取り可能になるケースも多く、試用目的でのサブスク利用が目立つという。
リファービッシュ品は価格面と品質のバランスを求めて購入する人が多い。新品よりも安価で、中古品より高品質な点が好評。メーカーによる再生品のため安心感が強く、スマートフォンなどで需要が高い。一方、現在はリファービッシュ品の知名度が低く、提供しているカテゴリーも少ないという課題がある。
インバウンド需要も高まっており、家電量販店の免税売り上げはコロナ流行前の水準を上回っているという。コロナ流行前は家電の爆買いがメインだったが、現在は品ぞろえが増えた日用雑貨を求める人が増え、家電の販売額は当時よりは減少しているとみている。品質だけでなく、カメラなど一部商品は為替の関係で購入しやすい価格である点も購入理由となっている。