テスト販売時からブラッシュアップして一般販売したPCトートバッグ
開発担当者は「学生や社会人など幅広い顧客と議論しながら試作を重ねたことで、実際に多くの人に喜んでもらえる商品にできた」と手ごたえを語った。テスト販売時にはアンケートや口コミを参考にしたほか、発売前にユーザーに一定期間使用してもらい、感想をヒアリングしたという。
テスト販売時は各商品600個限定で販売チャネルも絞ったため、Instagramを中心としたSNSによる学生へのアプローチに注力。一般販売では楽天などのECサイトを中心に販売を進める。自宅で自分のPCサイズを測ったうえで注文できるためだ。開発担当者は「PCトートバッグとキルティングPCケースは、自分のパソコンが実際に入るかどうかが使い勝手と同じくらい重要な要素になってくる」と話した。
一般販売後は、ノートパソコンを持ち運ぶ学生から社会人まで、幅広い年代に使用されている。女性を主要ターゲットと想定していたが、ブラックのPCトートバッグは男性の購入も多い。様々な反響があり、昨年のテスト販売品の購入者から「再販を待っていた」「違うカラーをリピート購入した」などの声が寄せられているという。トートバッグの持ち手の幅を広げるなど、テスト販売時からブラッシュアップした点も評価されている。
同商品の開発ノウハウを次の企画にも生かしたいとしており、開発担当者は「新型コロナウイルスの感染拡大を経て、以前より多くの人が通勤や通学時にノートパソコンを持ち運ぶようになり、今回の商品が生まれた。今後も持ち運びのニーズに着目したモノづくりを検討している」と話した。
「Trend Catch Project」は、2018年10月に発足した女子大生・女子高生のマーケティング集団。参加している学生主導で活動し、企業向けのマーケティング支援やトレンド発信を実施。現在は、関東と関西を中心とした高校生、大学生、短大生、専門学生が所属する。