【2024最新版】Excel SUMIF関数の完全マスターガイド よくある問題とその解決方法も網羅

マーケティング、デジマ、クリエイティブにかかわる素朴な疑問・お悩みを解決します!「AdverTimes.の基本用語解説」、今回は「Excel」篇です。
スライド SUMIF関数マニュアル

「SUMIF関数を使ってデータ分析を効率化したい」「特定の条件に一致する値を簡単に合計する方法が知りたい」

SUMIF関数は、Excelで特定の条件に一致するセルの値を合計するために有用なツールです。ビジネスでのデータ分析や日常の家計簿管理において非常に役立ちます。この関数を使えば、「特定の月の売上だけを合計する」や「特定の製品の売上だけを抽出する」といった操作を簡単に行えます。

この記事では以下の内容を詳しく解説します。

  • SUMIF関数の基本的な使い方
  • 応用的な使用方法と具体例
  • 他の関数との比較と使い分け
  • よくある問題とその解決方法
  • 宣伝会議のExcel講座で学べる実践的なスキル

この記事を読めば、SUMIF関数をマスターし、データ分析の効率を大幅に向上させることができます。さらに、ビジネスシーンでの具体的な活用方法を学び、即戦力として活躍できるスキルを身につけましょう。

SUMIF関数とは?

スライド 基本

SUMIF関数は、Excelで特定の条件に一致するセルの値を合計するための有用なツールです。

SUMIF関数の基本的な使い方

SUMIF関数は、以下の構文で使用します:
=SUMIF(検索範囲,検索条件,[合計範囲])

  • 検索範囲:条件を探す範囲
  • 検索条件:条件を定義する文字列や数値
  • 合計範囲:合計を計算する範囲(省略可能)

例えば、顧客リストの中で「ABC商会」の売上額を合計する場合、以下のように設定します:
=SUMIF(A1:A10,”ABC商会”,B1:B10)

基本的な売上集計

  • 検索範囲:A2:A7
  • 検索条件:“ABC商会”
  • 合計範囲:F2:F7

この設定により、顧客名が「ABC商会」である行の売上を合計します。

エクセルの表

特定の月の売上合計

  • 検索範囲:B2:B7
  • 検索条件:“2024/05”
  • 合計範囲:F2:F7

この設定により、2024年5月の売上を合計します。

エクセルの表

特定の価格帯の売上合計

  • 検索範囲:F2:F7
  • 検索条件:“>=10000”
  • 合計範囲:F2:F7

この設定により、売上額が1万円以上の売上を合計します。

エクセルの表

SUMIF関数と他の関数との比較

SUMIF関数は非常に便利ですが、他の関数との使い分けが重要です。特に、SUMIFS、AVERAGEIF、COUNTIFなどの関数と組み合わせることで、さらに強力なデータ集計が可能です。

SUMIFとSUMIFSの違い

  • SUMIF:単一条件での合計。
  • SUMIFS:複数条件での合計。

SUMIFとAVERAGEIFの違い

  • SUMIF:条件に一致する値の合計を求める。
  • AVERAGEIF:条件に一致する値の平均を求める。

SUMIFとCOUNTIFの違い

  • SUMIF:条件に一致する値の合計を求める。
  • COUNTIF:条件に一致するセルの個数を数える。

具体例

(1) SUMIFS関数の使用例:
複数条件を使って「2024年5月」の売上を「ABC商会」のみ合計。

  • 検索範囲:A2:A7、B2:B7
  • 検索条件:“ABC商会”、”2024/05”
  • 合計範囲:F2:F7
エクセルの表

(2)AVERAGEIF関数の使用例:
売上日が「2024年5月」の売上平均を求める。

  • 検索範囲:B2:B7
  • 検索条件:“2024/05”
  • 合計範囲:F2:F7
エクセルの表

(3)COUNTIF関数の使用例:
売上額が「1万円以上」の売上件数を数える。

  • 検索範囲:F2:F7
  • 検索条件:“>=10000”
エクセルの表

SUMIF関数の応用方法

SUMIF関数の基本的な使い方を理解したら、次に応用方法を学びましょう。特定の文字列や日付、数値を条件にすることで、さらに詳細なデータ分析が可能になります。

文字列を条件にした集計方法

  • 特定の文字列を含む条件設定
  • 特定の文字列を含まない条件設定
  • 部分一致(ワイルドカード)を使った条件設定

具体例

(1)特定の文字列を含む条件:

  • 検索範囲:A2:A7
  • 検索条件:“*商会*”
  • 合計範囲:F2:F7

例:”ABC商会”と”田中商会”の売上を合計。

エクセルの表

(2)特定の文字列を含まない条件:

  • 検索範囲:A2:A7
  • 検索条件:“<>*商会*”
  • 合計範囲:F2:F7

例:”商会”を含まない売上を合計。

エクセルの表

(3)部分一致(ワイルドカード)を使った条件:

  • 検索範囲:A2:A7
  • 検索条件:“ABC*”
  • 合計範囲:F2:F7

例:”ABC”で始まる顧客の売上を合計。

エクセルの表

日付を条件にした集計方法

  • 特定の日付を条件にする方法
  • 日付範囲を条件にする方法
  • TODAY関数との組み合わせ方

具体例

(1)特定の日付を条件にする:

  • 検索範囲:B2:B7
  • 検索条件:“2024/5”
  • 合計範囲:F2;F7

例:2024年5月の売上を合計。

エクセルの表

(2)日付範囲を条件にする:

  • 検索範囲:B2;B7
  • 検索条件:“>=2024/6”
  • 合計範囲:F2:F7

例:2024年6月以降の売上を合計。

エクセルの表

(3)TODAY関数との組み合わせ:

  • 検索範囲:B2:B7
  • 検索条件:“>=”&TODAY()
  • 合計範囲:F2:F7

例:今日以降の売上を合計。

エクセルの表

数値を条件にした集計方法

  • 特定の数値以上/以下を条件にする方法
  • 数値範囲を条件にする方法
  • 比較演算子を使った条件設定

具体例

(1)特定の数値を条件にする:

  • 検索範囲:F2:F7
  • 検索条件:“>=10000”
  • 合計範囲:F2:F7

例:売上額が1万円以上の売上を合計。

エクセルの表

(2)数値範囲を条件にする:

  • 検索範囲:F2:F7
  • 検索条件:“>=10000″、”<=50000"
  • 合計範囲:F2:F7

例:売上額が1万円以上5万円以下の売上を合計。

エクセルの表

SUMIF関数のよくある問題と解決方法

SUMIF関数を使用する際に直面する可能性がある問題と、その解決方法について説明します。

正しく計算されない場合の対処法

  • 検索範囲と合計範囲が一致していない場合
  • 字列条件が正しく認識されない場合

具体例

(1)検索範囲と合計範囲が一致していない場合:

  • 問題:検索範囲と合計範囲が異なる行を指定している。
  • 解決策:検索範囲と合計範囲が一致するように設定する。
エクセルの表

(2)文字列条件が正しく認識されない場合:

  • 問題:文字列条件が正しく認識されない。
  • 解決策:条件を正確に入力し、ダブルクォーテーションで囲む。
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代替関数の提案

  • SUMIFS関数を使う場合のメリットとデメリット
  • 他の集計関数を使う場合の利点
  • 複数条件の設定方法

具体例

(1)SUMIFS関数の使用例:

  • 複数条件を使ってデータを集計する方法。
エクセルの表

(2)AVERAGEIF関数の使用例:

  • 条件に一致するデータの平均を求める方法。
エクセルの表

(3)COUNTIF関数の使用例:

  • 条件に一致するデータの個数を数える方法。
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よくある質問(FAQ)

ここでは、SUMIF関数に関する一般的な質問とその回答をまとめています。

Q1:SUMIF関数でエラーが出る場合の対処法
A1:SUMIF関数でエラーが発生する場合、以下の点を確認してください:

  • 検索範囲と合計範囲が一致しているか:検索範囲と合計範囲の行や列が一致していない場合、正しい結果が得られません。範囲が一致するように設定してください。
  • 条件が正しく入力されているか:文字列条件の場合はダブルクォーテーションで囲む必要があります。数値条件の場合は、比較演算子(例:>=1000)を正しく使用してください。
  • 空白セルが含まれていないか:計算対象の範囲に空白セルが含まれている場合、エラーが発生することがあります。空白セルを除外するか、条件を調整してください。

Q2:複数条件でSUMIF関数を使う方法
A2:SUMIF関数は単一の条件しか扱えませんが、SUMIFS関数を使用することで複数条件を扱うことができます。SUMIFS関数の構文は以下の通りです:
=SUMIFS(合計範囲, 検索範囲1, 検索条件1, 検索範囲2, 検索条件2, …)
例えば、「2024年5月」で「ABC商会」の売上を合計する場合:
=SUMIFS(B1:B10, A1:A10, “ABC商会”, C1:C10, “2024/05”)

Q3:SUMIF関数の代替としてSUMIFS関数を使う方法
A3:SUMIFS関数は複数条件に対応しているため、より柔軟な集計が可能です。以下にSUMIFS関数の使用例を示します:

  • 売上が1万円以上で特定の顧客の売上を合計する場合:

=SUMIFS(B1:B10, B1:B10, “>=10000”, A1:A10, “ABC商会”)
この例では、売上が1万円以上で顧客が「ABC商会」の売上を合計します。

これらのFAQを参考にして、SUMIF関数をより効果的に活用してください。もし他にも質問がある場合は、ぜひコメント欄でお知らせください。


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まとめ

この記事では、SUMIF関数の基本的な使い方から応用方法、他の関数との比較、よくある問題とその解決方法まで詳しく解説しました。SUMIF関数をマスターすることで、データの効率的な集計や分析が可能になり、ビジネスシーンでの即戦力として活躍できるスキルを身につけることができます。

さらに、Excelのスキルを向上させたい方には、宣伝会議の提供するExcel講座がおすすめです。講師による具体的な事例や実践的なアドバイスを受けながら、より高度なテクニックを習得できます。ぜひ、この記事をブックマークして、必要な時に参照してください。Excelを活用して、業務効率を大幅に向上させましょう。

本記事は2024年8月時点の情報をもとに構成しています。各種ツールなどは、アップデートも発生しており、随時状況が変わる可能性があります。最新の情報、手法の情報やお気づきの点があれば、お問合せフォームより編集部までご連絡ください。

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