ワコール、多様な消費者が利用しやすい売場設計と接客の基本方針を作成 ハンドブック化して公開

ワコールは8月7日、「多様なお客さまが利用しやすい売場づくりと接客のためのハンドブック」を制作。内容を公開した。

「多様なお客さまが利用しやすい売場づくりと接客のためのハンドブック」は、障がいの有無や性のあり方に関らず、多様な消費者が安心して買い物できるよう、売り場設計および接客時の心がけの基本方針を従業員向けにまとめたもの。ワコールが社会的使命としている「からだにこころにいちばん近いところで寄り添い続けます」を果たすため、さまざまなお客さまが利用しやすい売場環境やWebサイトの整備に取り組むための指針となっている。

同ハンドブックは、LGBTQ+を始めとした多様な人材向けダイバーシティ求人サイトと、企業向けのD&I研修・コンサルティングを行うJobRainbowが監修。また、法律事務所による法的な内容確認も経て制作された。このハンドブックを通じて、消費者の人権について役員・従業員が理解を深め、さまざまな消費者が利用しやすい売場環境の整備に努めるとしている。

ワコールホールディングスでは、「ワコールグループ人権方針」のもと人権尊重の取り組みをグループ全体で推進。現在、人権デュー・ディリジェンスの運用開始に向けた準備を進めている。

2023年10月には、同社グループのサプライチェーンにおける潜在的な人権リスクの把握を行うため、社外専門家の知見を活用し、「人権リスクアセスメント」を実施。取締役、執行役員、マネジメント層が参加する部門横断型のワークショップを開催し、調達過程から販売、消費に至るまでの過程における人権リスクに関しての議論を行ってきた。

その一環として、今回「多様なお客さまが利用しやすい売場づくりと接客のためのハンドブック」を制作。人権方針で定める人権教育の実施と消費者の人権と多様性の尊重に向けた取り組みを推進するため、このたび従業員向けに制作したという。

実際に同社では、2024年6月から同ハンドブックを利用して従業員向けに社内教育を開始。特に店頭において接客を行うビューティーアドバイザー(販売員)やお客様センターのスタッフ、販売部門のスタッフに対して、優先的に教育に取り組んでいるという。

今後は、全国のビューティーアドバイザーによる売場環境の確認と取引先との連携を行い、性別にかかわらず利用ができるフィッティングルームなどの情報をホームページに掲載する予定だ。

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