発売3カ月で139万箱販売 低アルコールの「スーパードライ」に存在感、アサヒビール

リニューアルで更なるブランド周知を図る「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の中味とパッケージデザインを刷新した。8月上旬製造分から順次切り替えている。同商品はアルコール分3.5%の「スーパードライ」。グローバル市場において、消費者の健康意識の高まりなどを背景に、アルコール度数0~3.5%の販売容量が2022年に過去最高値を記録するなど低アルコールビールが注目を集める。一方、国内のビール類市場では5%が中心で、低アルコールの選択肢が多様とは言えない状況のため、「ドライクリスタル」を通じて市場を活性化させる狙いだ。

イメージ 低アルコールビールの選択肢として訴求する「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

低アルコールビールの選択肢として訴求する「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は2023年10月11日に発売。2023年の販売数量が139万箱、2024年1~7月の累計販売数量が147万箱と好調に推移している。スーパードライブランドと比較すると、20~30代の構成比が高く、若年層の人気が高い。低アルコールのコンセプトもあってか、70代以上のシニア層の購入も多い。

同商品は、冷涼感が特長のドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえを実現した。商品名である「クリスタル」は、「透明感のあるクリアな後味」を表現しているほか、「お客さまの人生を躍動的で充実した輝かしいものにしたい」という思いを込めているという。 パッケージは、通常の「スーパードライ」のデザインを踏襲しつつ白を基調とし、八角枠とプルタブには赤色を採用している。

顧客からは「キレがあっておいしい」「料理に合う」と評価されている。アルコール分3.5%という特長に対し「自宅で映画鑑賞しながら楽しめる」「一日の終わりにちょうどいい」といった声もある。

マーケティング本部ビールマーケティング部 担当副部長 ブランドマネージャーの玉手健志氏は「『あれもしたい、これもしたい、でもビールだって楽しみたい』というやりたいことだらけの現代人の皆様にぜひ飲んでいただきたい。ビールは苦くてとっつきづらいと思われている若い方々にもお試しいただければ」と話した。

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