2種類の「原酒ソーダ」でRTD市場に挑む 「ジンソーダ」と「焼酎ソーダ」で異なるニーズに対応、キリン

「キリン 上々 焼酎ソーダ」の新CMに佐々木蔵之介を起用

キリンビールは、ジンや焼酎などの原酒をソーダで割った「原酒ソーダ」カテゴリーの訴求に力を入れている。6月に「キリン 上々 焼酎ソーダ」をリニューアルしたほか、8月27日に「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を発売。ふたを開けてすぐに飲めるRTD(READY TO DRINK)の中でも、食中酒に適した「甘くないRTD」需要が高まっている。ターゲット層は「杜の香」が30~40代、焼酎ソーダは40~60代を想定。異なる商品価値の提供で差別化を図る。

イメージ 商品 リニューアルした「キリン 上々 焼酎ソーダ」(左)と「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」

リニューアルした「キリン 上々 焼酎ソーダ」(左)と「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」

RTD市場は中長期的に伸長傾向にあり、2026年10月の酒税改正まで現行の税率が維持されることを背景に、さらに注目が集まっている。顧客がRTDに求めるニーズも多様化しており、中でも「食事に合う」「甘みが抑えられている」「本格感」といった要素が求められている。

そこで同社は2023年10月に「キリン 上々 焼酎ソーダ」を発売した。2024年2月に「キリン 上々 焼酎ソーダ 梅」をラインアップ。10月15日には「キリン 上々 焼酎ソーダ すだち&かぼす」の発売を予定している。

「甘くないRTD」需要に応えるため、同社は8月27日に「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」も発売。「杜の香」のターゲット層は30~40代で、こだわりや上質感を求める人を想定している。

一方、「焼酎ソーダ」のターゲット層は40~60代で、「キレ」や「ドライ」志向を求める人に訴求する。「杜の香」が食中~食後の飲用を想定しているのに対し、「焼酎ソーダ」は食前~食中を想定しているなどの違いもある。

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