「SNSネイティブ」の信頼獲得 「X」コメントを引用した新CM、栗山米菓

「X」のコメントを反映させたOOH広告も掲出

栗山米菓は9月2日、揚げせんべい「瀬戸しお」の新WebCMを開始した。キャッチコピーは「どうやらうまいらしい」。Xで「瀬戸しお」で検索し、実際にあったポストを紹介している。「人類の叡智の結晶」、「煎餅界最強」、「神」といった、瀬戸しおに寄せられたユニークなコメントをCMに反映させている。CMと連動し、XのコメントをあしらったOOH広告も渋谷・新宿エリアを中心に掲出。企業が商品を直接薦める表現を避け、ユーザーのコメントを引用することで、商品への信頼を高める狙いだ。

イメージ 「X」上の商品に関する投稿を紹介したWebCM どうやらうまいらしい「人類の叡智」篇

「X」上の商品に関する投稿を紹介したWebCM どうやらうまいらしい「人類の叡智」篇

「瀬戸しお」は2005年に発売開始した。発売以後、種類の増加とともに順調に売り上げを伸ばし、栗山米菓の主力ブランドの一つとなっている。ターゲット層としては、性別や年齢はあまり意識しておらず、SNSを日常的に使いこなす「SNSネイティブ」ユーザーへのリーチを狙っている。

WebCM「どうやらうまいらしい」は「人類の叡智」篇、「神or悪魔」篇、「吸い」篇、「時速」篇、「マズイ」篇の5篇。それぞれ、瀬戸しおについて「X」に投稿された感想を反映させており、「人類の叡智」篇では「瀬戸しおとかいう人類の叡智の結晶うますぎる」「瀬戸しおは煎餅界最強」といった投稿を紹介している。「マズイ」篇では「瀬戸しお マズイ」の検索結果がなかったことをアピールしている。

栗山米菓 どうやらうまいらしい「人類の叡智」篇(30秒)

今回のプロモーションの狙いは新規ユーザーの獲得で、基本的には「瀬戸しお」未経験のユーザーを対象としている。同商品は、食べたことのある人の多くが「好き」と答えるほか、初めて食べた人も、思ったより「おいしい」と答える傾向があり、特定層からのリピートが強い可能性に着目。「一度食べてみたくなる」という心理を醸成することが重要と考えたという。

一方、様々な食品が広告上で「おいしい」とアピールし、「シズル」「連呼」「タレントのレコメンド」などの表現方法が飽和状態となる中、「X」コメントを引用する方法を検討。瀬戸しおはシンプルなネーミングもあってか、X上では数々のコメントが寄せられており、そのほとんどがポジティブな内容だという。

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