あえて日本人を1学年に1名しかとらない大学を選んで留学
留学対策を始めてから、MBAプログラムへの入学に必要なGMATという試験を初めて知りました。やはりアメリカ人の高学歴なビジネスパーソンが受ける英語の問題はレベルが高く、さっぱりわかりませんでした。ただ、会社を辞めてまで行くので、2年間のMBA生活を最大限活用したいと思い、英語でのディスカッション力を鍛えることを決意しました。
一方で、広告代理店で働く生活は非常に忙しく、週末に予備校に通うだけでは何年かかるかわからなかったため、退職後アメリカに渡ってGMATの予備校や語学学校に通いつつ、MBAの講義内容やディスカッションの準備をするために大学のオープン講座を聴講する浪人生活を決断しました。
得意な“算数”(数学という感じではなかった記憶があります)の科目は満点を取れるようになり、英語と合計すると、そこそこの点に届くようになりました。学校は、マーケティングで評判が良くテクノロジーが進んでいるところを調べ、訪問したうえで選びました。クラスの規模や雰囲気など学校の特性を理解し、アメリカでの知名度も考慮して最終的に、当時MBAのトップ40校くらいにランクインしていて、クラスルームや図書館、自習室などどこからでも24時間インターネットにつなげられるノースカロライナ州のウェイクフォレスト大学のMBAに進むことにしました。1学年120人の小規模の学校で、不文律ではありましたが、日本人を毎年1人しかとっていなかったことも大きな理由でした。