スーツに見える作業着WWS、営業利益340% 社長が語るヒットの要因

例えば、“格式”や“マナー”を重んじるスーツ業界の方々からは「これはスーツに失礼なのではないか」というネガティブな意見があがったわけです。作業着業界からも同様でした。つまり、スーツと作業着、どちらからも厳しい意見が集まることになったのです。

しかし、話題が大きくなるにつれて認知も拡大していきました。問い合わせ数は急増。「こんな作業着が欲しかった」とポジティブなお声も同じくらいいただくことができました。最初にグンと伸びたのは、発売のタイミングでしたね。

イメージ 商品化した2018年に放送したWebCM。「スーツ型作業着」の訴求を図った。

商品化した2018年に放送したWebCM。「スーツ型作業着」の訴求を図った。

──カジュアルスーツの元祖とも言えるWWSですが、コロナ禍には大手アパレル企業などからも競合と呼べる商品が発売されました。売上に影響はなかったのでしょうか。

2020年頃は在宅勤務も増え、従来スーツを着て出勤していた人が着用しなくなった時期でしたよね。その需要に対応して、他社もWWSに似た商品を発売していた時期でした。

後続として大手企業から展開される商品は、誰もが手に取りやすい低価格で販売されていたこともあり、そういう意味では、たしかに伸び悩んだと言えますね。

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