宇宙ビジネスに参画する民間企業 宇宙生活用品を発売開始

「TSUYOMI」が開発した「Chupica(チュピカ)」は、噛むと泡⽴つタブレット。マウスウォッシュとしても⻭磨き粉としても使え、いつでも手軽に⼝腔ケアができる。1粒を噛んで泡⽴つため少量の水で使用ができる点が特長で、宇宙空間や災害地などの水が限られた場所でも役立つ。⾹りと咀嚼で気分転換にもなり、オーラルヘルスとメンタルヘルスが期待できる。9月10日から、20代に人気が高い「BUBBLE LEMON」フレーバーを先行発売した。

同社は、宇宙飛行士の意見から「水が限られている」「自然との隔離」「単調な生活」と言った宇宙空間の課題を把握。オーラルケア技術をベースに、「水を使わず」「自然を感じることができ」「オーラルケアと気分転換を両立する」新製品を同プラットフォームに提案。2022年12月にはISS搭載候補品に選出され、JTの支援で参画した。その後、ISS搭載の生活用品として正式採用され、宇宙飛行士の若田光一氏や、古川聡氏の生活用品として実証したほか、山崎直子氏による地上実証も行った。

宇宙実証を通じて、地上販売に向けたブラッシュアップを実施。オーラルケアとヘルスケアへの関心が高い高校生から新社会人をターゲットに設定し、合計20種を超える試作品開発と改善を繰り返した。先行販売用で16万錠を生産。今後100万錠を生産できる体制を整える。ホテルのアメニティや美容品など様々な利用シーンを想定している。

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