本記事は月刊『販促会議』9月号に掲載されている、販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る連載「販売・接客のキーパーソン」の転載記事です。
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販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、「大阪焼肉・ホルモンふたご」の運営などを行うFTG Companyのエリアマネージャー堀込能哉氏を取材した。堀込氏は2023年度の社内接客コンテストで優勝、社内でも有名な接客のキーパーソンだ。同社で、アルバイトからキャリアを始めた堀込さんが考える接客のあり方とは。
■今月のキーパーソン
アルバイトからのキャリアアップ 接客理念は「ファスニング」
━━堀込さんのご経歴を教えてください。
私がふたごで働き始めたのは2016年、日暮里店のアルバイトが始まりです。その後2019年に正社員として入社し、北千住店に配属されました。半年後には同店の店長に昇格し、現在は20店舗の運営を管理するエリアマネージャーとして働いています。
━━ふたごでは、接客を「ファスニング」という言葉で表現していると聞きました。
「ファスニング」には、もともと「留める」「締結する」といった意味があります。当社では、この「ファスニング」をお客さまとの絆を深め、楽しい店舗体験の提供を目指した接客理念としているんです。
社内の接客コンテスト名である「F-1グランプリ」の“F”も、ファスニングの頭文字をとっています。
例えば、店舗ではスタッフがお肉を焼いているのですが、焼き時間も積極的にお客さまと会話をするようにしています。接客理念をもとに、高いファスニングを提供するためには、とにかくこまめなコミュニケーションが必須だからです。
そのため、ふたごの接客はお客さまと関わることのできる時間がほかの飲食店と比べて圧倒的に長いのではないでしょうか。
当店では、最終的には、退店時に「美味しかった」だけではなく「楽しかった」と思っていただくことを狙いとしています。これには接客の力が必要不可欠になると考え、全社として重きを置いていますね。
席についたら、利用者に積極的に声をかける。お肉を美味しく食べてもらえるよう、スタッフが席で焼いてくれるのもふたご流接客のひとつ。