飲料に「香り」を追加する新ブランド 食卓の新しい文化創造を目指す、サントリー

サントリー食品インターナショナルは、グラスに注いだ飲料に香りを加えることができるスプレー「Magic Mist(マジックミスト)」を9月3日からECサイト限定で販売している。フレーバーはレモンで、食卓でいつも飲んでいる飲料や毎日の料理などに使用することを想定。新しいカテゴリーのブランドとして認知拡大を図っており、9月14~16日に「二子玉川 蔦屋家電」(東京・世田谷)で無料体験イベントを開催したほか、女性向けライフスタイル誌「VERY」と共に情報発信を行う「VERYレモン部」を立ち上げた。

レモンの香りを飲料などに加えることができる「Magic Mist」。ミル型容器+レモンフレーバースプレー(初回限定セット)の価格は税込2730円(送料別)

香気成分をミスト状に噴射することで好きな香りを飲料に加えて楽しめる。噴射された細かい粒子が速やかに広がることで、飲料を飲む前や飲んだ後にも果実の香りを感じられる設計となっている。

人が持つ2つの嗅覚経路に着目し、香りを鼻と口内の両方で感じ取ることで、より豊かな香りを楽しめる。「フレッシュな果実感が際立つ」「様々な飲料との相性が良い」「多くの人に好かれ間口が広い」といった理由で、レモンフレーバーを採用。今後、顧客の反響を確認しながら次のフレーバー展開を検討する考えだ。

中味について同社担当者は「様々な種類のレモンの香りの中から生果実のようなフレッシュな香りを追求した」と強調。ミストがグラスの内壁にもつくように円錐形に噴霧できるようにしたスプレーノズル、食卓に馴染むミル型の容器デザインの開発なども苦労したという。

同社担当者は「飲料の購買や飲用といった習慣に変革を起こし、新たな『生活文化』を創造したい」と話した。

「Magic Mist」を定着させるため、雑誌「VERY」と共に「VERYレモン部」を発足した。「VERY」のメインターゲットは30代を中心とした子育て世代で、専業主婦から働く女性まで、多様な母親のライフスタイルを応援する企画が人気。「VERY」のモデルや料理家、インフルエンサーと一緒に、SNSや動画、Webで様々な情報を発信していく。

同社の調査では、従来の生レモンやレモン調味料では「使いきれない」「酸味が強くなりすぎる」「食感が変わる」といった不満があることが分かった。「VERYレモン部」ではMagic Mistファンを通じて、レモンをもっと気軽に日常で楽しめる方法を発信したい考えだ。

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