愛知県大府市は、認知症の当事者が身に着ける「認知症ヘルプマーク」の全国展開を加速化させると発表した。
認知症ヘルプマークのデザインを反映したパスケース
同市は、2007年に認知症の市民が鉄道事故に遭遇したことを受け、2017年に全国初の認知症に関する基本条例を制定。認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを進めている。
4月~6月、「認知症ヘルプマーク」のデザインを募集。応募作品293点の中から選考、審査を行い、デザインを決定した。認知症やその疑いがある人がマークを身に着けることで、困っている時などに援助が受けやすくなり、支援の輪が広がることが期待される。
「認知症ヘルプマーク」の周知を図るため、ひとり歩きの恐れのある市民やその家族に認知症ヘルプマークのデザインを反映したパスケースを9月下旬より配布する。
また「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」の1月施行後初めて迎える「認知症の日」に合わせ、9月21日に、認知症ヘルプマークのデザイン表彰式や認知症のワークショップイベントを開催する。認知症への正しいし理解のさらなる普及、啓発に取り組んでいく考えだ。