積水ハウス「男性育休白書 2024」 取得期間1カ月以上が49.7%

積水ハウスは9月19日を「育休を考える日」と制定し、2019年から企業で働く男性の育休取得実態を探る「男性育休白書」を発行している。6回目となる「男性育休白書 2024」を9月19日に公開した。

調査の実施時期は2024年6月14日~6月26日で、全国の配偶者および小学生以下の子どもと同居する20〜50代の男女計9400人が調査対象となっている。

男性の育休取得率は27.3%

今回の調査によると、育休を取得した男性は27.3%となり、初回の2019年(9.6%)から2.8倍増え、取得率は過去最高を記録した。また、男性の育休取得日数は平均29.9日となり、2019年(2.4日)から12.6倍も長くなっていた。育休を取得した男性の取得期間は「1カ月以上」が49.7%と、約半数を占めている。

復職した男性社員、仕事に対する変化は?

育休取得後に会社に復帰した男性に、職場での変化について聞くと、「職場の子どもがいる人へより一層配慮するようになった」(1週間未満27.9%、1カ月未満20.3%、6カ月未満35.0%)や「職場でお互い様という気持ちや行動が増した」(1週間未満 22.5%、1カ月未満 18.9%、6カ月未満25.7%)などは育休取得期間にかかわらず、1週間未満など期間が短かった人も芽生えていることが分かった。

これに対し、「育休取得予定者の男性に育休を充実させるためのアドバイスをした」(1週間未満11.2%、1カ月未満18.5%、6カ月未満21.3%)、「チームの業務の棚卸や分担の見直しをした」(1週間未満10.5%、1カ月未満21.6%、6カ月未満16.8%)、「自部署において効率的な働き方ができるようになった」(1週間未満10.1%、1カ月未満17.8%、6カ月未満18.1%)などは、取得日数が「1週間以上」でより意識が高まる傾向が見られた。

女性の働く意欲にも影響

夫が育休を取得した女性の意識の変化については、「育児や家事のストレスが減った」「夫婦間での家事・育児のチーム意識が強くなった」「夫との関係が良好になった」「仕事への意欲が増加した」「自身のキャリアアップを前向きに考えるようになった」「自分の仕事の時間を増やしたり、幅を広げたくなった」など、多くの項目において夫の育休取得日が長い女性の方が、スコアが高くなる傾向が見られた。

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