【対談】500万フォロワーへのリーチを実現!サントリー公式Xのボジョレー ヌーヴォー拡散施策

SNSの使われ方、今後はどう変わる?

武内:今後取り組もうとしていること、注目しているプラットフォームなどあればぜひお伺いしたいです。

黒岩:今のSNSプラットフォームは、比較的長く続いているものが多いと思っています。TikTokやBeReal.など新しいSNSも生まれてきていますが、やはりXやInstagramが定番になっていて、その点では停滞しているのではないでしょうか。

武内:なるほど。私自身も2009年頃からSNSマーケティングに取り組んでいますが、Twitterのあり方は根本的には変わっていないように感じています。はじめた当時は「Twitterでフォロワーを増やしても、半年後サービスがあるか分からないよ」なんて社内で言われたこともありますが、そこから10数年が経ってX上でのつながりが非常に増えた分、「せっかくのつながりを捨てて他に移るのはちょっと」というスイッチコストが大きくなっていますよね。

黒岩:そうですね。個人としてのコミュニケーションは、Xのような世界とつながっているフラットなSNSに疲れた方が、Discordのようなコミュニティや、BeReal.のように仲間内で楽しめる場に行くケースが増えるのではと思っています。その上で企業アカウントがどう取り組むべきかが、今後考えていきたいテーマです。

武内:私は大学で講義を行っているのですが、BeReal.を使っている現場を見ることがあります。「きたきたきた、集まって、撮るよ!」みたいな(笑) 職場ではさすがにできないですよね。こういったコミュニケーションを見ると、必ずしも企業アカウントという形ではなく、インフルエンサーともアンバサダーとも違う、「自分はサントリー好きです」ぐらいのゆるやかで身近な存在が生まれていくのも一つのシナリオではと考えたりします。

それでは最後に、今後さらに伸ばしていきたい成果や、SNSを通して提供したい価値について教えてください。

黒岩:サントリーのSNSを見ていただいたお客様に対して何らかのメリットを提供できるような運用を心掛けていきたいです。例えば、忙しい毎日のなかで投稿を見ることでちょっとクスっとして少し楽しい気分になるとか、今夜何を飲もうか迷っている方にピッタリのドリンクをご紹介できたりとか、そういうことを継続的に行っていくことで、定期的に見たくなるSNSにしていければと思っています。

武内:素晴らしいですね。上手くいかないSNS運用は、企業が伝えたいことを一方的に並べる「チラシ」になってしまっている、と表現することがあります。そこを一段超えて「コンテンツ」「プレゼント」としてお届けできるようになるのが理想ではないかと。今回は大変貴重なお話、ありがとうございました!

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写真 人物 武内さん、黒岩さん


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武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)
武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

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