「AaaS」とDoubleVerifyの提携で動画配信におけるブランドセーフティを担保 新ソリューションを発表

博報堂DYメディアパートナーズは業務提携を開始したDoubleVerifyのテクノロジーを活用した新ソリューション「AaaS with DV」の提供を9月25日より開始した。両社は2024年7月に提携を発表している。

新ソリューションの提供に際して9月25日、東京・渋谷トランクホテルにて、博報堂DYメディアパートナーズ 代表取締役社⻑の矢嶋弘毅氏、同社・取締役常務執行役員/AaaSビジネス推進センター長の安藤元博氏、DoubleVerify Inc. CIOのJack Smith氏、DoubleVerify Japan代表取締役・日本法人代表の武田隆氏が登壇しての記者発表会が開催された。

写真左から安藤氏、矢嶋氏、武田氏、Jack Smith氏。

両社の提携により提供されるソリューション第一弾となる、今回発表された「AaaS with DV」では、動画配信サービスのブランドセーフティを担保した優良広告面への効率的な配信が可能となる。

AaaSのAI/アルゴリズムを活用して分析・入札・オペレーション管理を行うことで運用を効率化。ブランドセーフティを担保した動画広告配信を、コストを抑えて実現できるようになったとしている。

登壇した矢嶋氏は、デジタル広告の課題として主には「アドフラウド、ブランドセーフティ・ブランドスータビリティ、ビューアビリティ、ジオ(位置情報に基づく適切なターゲティングがなされているか)」があげられると説明。これらの課題、特にブランドセーフティを中心とした課題に高度に対応するため、DoubleVerifyとの提携に踏み切ったとしている。

加えて、博報堂DYメディアパートナーズでは、「AaaS(Advertising as a Service)」を通じて広告効果の最大化を目指しており、安全かつパフォーマンスを最大化する品質の向上を目指すDoubleVerifyとの提携により、互いのケイパビリティを活かせると判断したという。

また、武田氏は「当社は2020年に日本での事業を開始した。国内においてもブランドセーフティに対する関心は高まっているものの、コストを負担しての取り組みまでは十分に進んでいないと感じる。しかし、アドベリフィケーションツールを全く入れていない場合には、10億インプレッションあたりで、4200万円程度の無駄が発生していることが当社調査で分かっている。アドベリフィケーションの普及で広告主のビジネス成長を支援できると考えている」と話した。

安藤氏からは、「広告メディアビジネスのDXを目指し、2020年12月にAaaSの構想を発表した。現在はAaaS の累計導入数は300社・1000キャンペーンを突破した」と説明があった。

さらに「AaaS with DVを使うことで、YouToubeをはじめとした動画広告配信において、ブランドセーフティを担保した有料広告面にコストを抑えながら配信が可能になる。端的にいえば、よい面にこれまで同様、あるいは安価にブランドセーフティを担保した配信が可能になる」と続けた。

また両社では、7月より配信の検証を実施。安藤氏によると「コスト削減効果と視聴完了率の上昇が見られた」という。具体的には、通常配信と優良広告面への配信コストを比較すると1.18倍だったところ、「AaaS with DV」を使った配信では1.03倍にとどまった。さらにAIでの最適化を実施していない優良広告面配信との比較では、約13%のコスト削減を実現した。また、視聴完了率は通常配信に比較して26%向上したという。

また、「AaaS with DV」は今後、ディスプレイ広告やSNS広告など、プラットフォームの拡張、さらに新指標対応、データ相互連携など対応領域の拡張も目指していくという。

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