日本インタラクティブ広告協会(以下「JIAA」)は、2024年2月に「2023-2024年インターネット広告に関するユーザー意識調査(定量)」を実施し、9月26日、分析結果を発表した。
2019年から継続して実施している「インターネット広告に関するユーザー意識調査」においては、ユーザーにとってインターネット広告は「しつこい/邪魔」といったネガティブなイメージが強く、昨今の詐欺広告の発生がこうした現状に拍車をかけている。
その一方、インターネット広告の健全な発展のためにはポジティブに受け入れられている広告の姿を把握する必要もあるとして、今回、「インターネット広告接触による“良い体験”(ベネフィット)を明らかにする」ことを目指して調査設計、分析を行った。
調査対象は全国15~69歳の男女個人で、PC、タブレット、スマートフォンでインターネットを「週1回以上」利用する者。有効サンプル数は591。
6割が「お得情報」「セレンディピティ」を挙げる
今回の調査で主眼である「インターネット広告を通じて感じた“良い体験”(ベネフィット)」をみると、「セールや割引情報等が得られる」<お得情報>(64.4%)、「思いがけない商品・サービスの情報が得られる」<セレンディピティ>(62.3%)を挙げる人が多く、いずれも回答者の6割以上に上っている。
次いで、「興味関心のある企業・ブランドと出会えた」<マッチング>(46.2%)、「ちょうど探していた情報を得た」<タイミング>(43.0%)、「話題になっている広告に出会えた」<話題>(31.8%)、「広告そのものをコンテンツとして楽しめた」<クリエイティブ>(30.0%)が続く。