ドラッグストアや家電量販店で展開
パナソニックは10月上旬、ドラム式洗濯乾燥機「NA-LX129D L」のほか、計7機種を発売する。「NA-LX113D L」を除く6機種は、花王と共同で開発した専用の洗浄強化剤「極ラク汚れはがし」を使用する「汚れはがしコース」を搭載。従来は「予洗い」が必要だった蓄積した皮脂汚れなども簡単に落とせる。専用剤は両社から販売し、ドラッグストアや家電量販店の洗濯機コーナーなどでも扱う。幅広い販売ルートを通じて普及させ、従来の洗剤や柔軟剤などに続く、新たな洗濯習慣として定着させることを目指す。
パナソニックの中込氏(左)と花王の村田氏
市場想定価格(税込)は、「NA-LX129D L/R」(左開き/右開き)が40万円前後、「NA-LX127D L/R」が35万円前後、「NA-LX125 L/R」が32万円前後、「NA-LX113D L」が27万円前後。洗浄強化剤「極ラク汚れはがし」のメーカー希望小売価格は税込1309円。
同社のヒートポンプ搭載ドラム式洗濯乾燥機は高い省エネ性能や、短時間で洗濯から乾燥まで可能な点などが好評。「洗剤」「柔軟剤」に加え、「おしゃれ着洗剤」「酸素系液体漂白剤」を自動投入できる「トリプル自動投入」によって、洗濯の手間を省力化できる機能も評価され、「洗剤・柔軟剤自動投入」搭載機種の累計出荷台数は6月時点で230万台を突破した。
一方で同社の調査によると、頑固な汚れのために「予洗い」を実施している人が約5割存在する。洗濯の手間を軽減するため、2021年から花王と専用剤や専用コースの共同開発を開始。約3年半の年月を経て、新しい洗濯コースが完成した。