厳しい残暑の「鍋」戦略 鍋料理以外の活用方法を訴求、エバラ食品工業

写真 商品・製品 全11種類をラインナップしている「プチッと鍋」シリーズ

全11種類をラインナップしている「プチッと鍋」シリーズ

「プチッと鍋」シリーズは、濃縮された液体タイプの調味料として、鍋料理以外にスープや炒めもの、炊き込みごはんなどの様々なメニューに活用可能。同社はCMのほか、ホームページやSNSなどでその汎用性を訴求しており、レシピサイトとのタイアップやインフルエンサーを活用したメニュー提案などを実施している。持ち運びやすく、常温保存も可能なためアウトドア利用も広がっており、インフルエンサーを活用した「キャンプ飯」の訴求なども行っている。

利便性や汎用性の高さが評価され、個食鍋ブランド売り上げナンバーワン(2023年4月~2024年3月)の実績を達成した。メインのターゲットは30~50代だが、幅広い世代の利用を想定。今後は、若年層にも活用の幅を広げるため、「プチッと鍋」をはじめとした鍋物調味料が登場する縦型のショートドラマの制作を進めており、各種SNSで展開する予定だ。

発売当初から使っている「1プチッと1人前」というキャッチコピーに加え、近年では「3プチッと3人前」を使用。同商品を1人用と考える人もおり、単身や2人世帯だけでなく家族でも使えることを訴求する狙いだ。人数に合わせて使える利便性を周知したことも売上ナンバーワンブランドに成長できた要因と見ている。

8月に「プチッと鍋 ホッと温中華しょうゆ」を発売し、全11種類となった。豊富なラインアップを展開し、好みや気分で選べる点を強みとするほか、登山やキャンプなどアウトドアシーンでも使いやすい点などを競合との差別化点として訴求する。

マーケティング部 販売促進課の山田俊輔課長は「汎用性も訴求しつつ、お客さまが鍋のマインドになった際に『プチッと鍋』が想起されることに期待したい」と話した。

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