イートイン廃止で売上7%増の見込み 売り場への転換進めるファミリーマート

売り場拡大で平均100種類の商品拡充

ファミリーマートはこのほど、全国店舗のイートインを順次縮小し、売り場に転換する方針を発表した。現在は約7000店舗にイートインが設置されており、2024年度中に2000店規模の売り場変更を行うことを目標に掲げる。コロナ収束後、店舗によってはイートインの利用者が減少しており、品揃えを拡大することで幅広いニーズに対応する方針に切り替える。

イートイン廃止後の売り場では、常温商品の衣料品や日用品などを中心に品揃えを拡大。平均すると約100種類の商品、棚では約3台分の売り場拡大となる。3年後には、売り場変更を行った店舗で約5~7%の売上上昇を見込んでいる。

写真 店舗・商業施設 ファミリーマート

地域交流の場としても機能してきたイートイン

ファミリーマートは2013年からイートインの設置を進めている。コーヒーや軽食を購入してイートインで喫食する顧客の取り込みに寄与。2019年からは「ファミマこども食堂」を全国の希望店舗で開催しており、地域交流の場としても機能している。

一方、新型コロナの流行時にはイートインの利用を停止していたために利用習慣がなくなり、再開後も利用者が戻らない店舗が見られるようになった。「店舗によってはイートインを売り場化し、買い物の選択の幅を広げるほうが、お客さまの期待に応えることができるのでは」という考えから、イートインの売り場転換を進めることになった。

写真 店舗・商業施設 ファミリーマート

イートインの廃止で品揃えを拡大

広報部の寺岡良輔氏は「お客さまからは品揃えの拡充についてポジティブな反応を聞いている」と話す。まずはイートインの利用者の少ない店舗での売り場化を進めていき、効果検証を行った上で来年度以降の売り場化も検討していく。

新たな売り場の品揃えについては、立地や顧客に合わせて店舗ごとに商品の選定を行っていく方針だ。また、都心部でイートインの利用者が多い店舗や「ファミマこども食堂」での利用が多い店舗の売り場化については、今後検討していくとしている。

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