東急不動産は9月30日から、テレビCM「環境に全力TOKYU FUDOSAN『宣言』」篇(15秒・30秒)を放映している。2023年1月から二階堂ふみを広告に起用し環境課題に対する先進的な取り組みを訴求してきたが、今回はアナグマをベースにしたキャラクター「ふどうさん」が新たに登場。CGアニメーションを取り入れた表現となっている。
東急不動産「環境に全力TOKYU FUDOSAN『宣言』」篇(30秒)。
東急不動産ホールディングスは「WE ARE GREEN」をスローガンに掲げ、再生可能エネルギー事業などのさまざまな事業活動を通して、グループ全体で持続可能な社会の実現と環境課題に取り組んでいる。
そのうち、中核となる東急不動産では2023年1月以降、二階堂ふみを起用し環境の取り組みを伝えるテレビCMを放映してきた。2024年1月からのCMでは、東急プラザ表参道原宿の屋上庭園「おもはらの森」を舞台に、同社の環境に関する取り組みも紹介している。
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今回のCMでは、冒頭に「環境に全力TOKYU FUDOSAN」のメッセージが現れると、街なかで白いワンピースを着た二階堂さんと、木々の中で過ごす「ふどうさん」が登場。「彼の名前はふどうさん。自然が大好きな彼が、渋谷で暮らすようになったのは……」というナレーションが入ると、ふどうさんが1冊のスクラップブックを取り出す。本の中には東急不動産のハラカド、オモカドなどのイラストが登場し、「近ごろ、環境にいい建物が増えてきたから。」とメッセージしている。
その後、ふたりは渋谷の街で合流。映像では、待ち合わせに遅刻しそうなふどうさんが四本足で向かう様子のほか、エスカレーターで上がった息を整える、場所がわからずあたふたするなどの細かな動作も表現されている。
クリエイティブディレクターを務めたSIGNINGの小笠原健氏は「同社の施設は全国にあり、たとえば長野県の『東急リゾートタウン蓼科』は環境省の『自然共生サイト』に認定され、希少種などさまざまな生き物が生息しています。ふどうさんは、施設の近くにも生存するアナグマをベースに制作しました」と話している。
加えて、キャラクター設計について、「博識で大人っぽいのに、かわいくて愛される。そんな存在を目指して、プロポーションやセリフまわしだけでなく、白目の幅、笑うときの口元の角度といった細部まで検証を重ねています」と説明した。
CM公開と同じ30日には、日経新聞朝刊(東京版)で15段の新聞広告も掲載している。グラフィックでは、「環境に全力投球」というテーマに沿って、ふたりが緑のグローブを着けている姿を写した。
「環境に全力TOKYU FUDOSAN」のキービジュアル。
スタッフリスト
企画制作
読売広告社、SIGNING、AOI Pro.
ECD
塚田雅人
CD
小笠原健、清水佑介
企画
久松みずほ
AD
西浦晃史、齊藤あかり
Pr | 川口雅弘、山田剛大 |
PM | 稲垣美佳、遠藤望月 |
演出 | 谷川英司 |
助監督 | KENJI |
撮影 | rakuda |
照明 | 大石浩司 |
美術 | 竹末和史 |
編集(オンライン) | 須藤公平 |
VFX | 桑原大介、熊谷英央 |
カラリスト | 廣瀬有紀 |
音楽 | 福島節 |
SE | 小林範雄 |
MA | 野村弘 |
ST | 菅沼詩乃 |
HM | 渡嘉敷愛子 |
CAS | 柴田和明、福井淳子 |
ロケCRD | 下山大輔 |
AE | 草薙幸二、川野滋之、林和樹、内山瑛斗 |
NA | 本間剛 |
出演 | 二階堂ふみ |
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