SNS運用は運用チームづくりが全て!求められるスキルセットとマインドセットとは

SNSが「得意」なら果たして適任なのか?

さて、ここからが本題です。

SNS運用を行うにあたって、現場実行者としてどういう人物をアサインしたら良いか、悩みますよね。SNSが得意そうな若手がやるのか、手が空いてる人がやるのか、はたまた持ち回りで行うのか。様々なケースがあるかと思いますが、今回はどういったスキルセット(能力・知見)とマインドセット(価値観)を持った人が活躍しやすいかを解説します。

スキルセット

1.該当SNSプラットフォームの理解
運用を行うSNSサービス自体のリテラシーは一定必要です。普段から該当のSNSを個人的に使っている人を担当に抜擢するのが安全です。全くなじみがない人物を担当にしてしまうと、慣れた人の何倍も作業時間がかかったり、SNS文化の理解が足りずお作法に反したことをしてしまうリスクもあります。

2.商品サービスの知見
プロモーション対象の商品サービスについて、魅力や価値を十分伝えられる水準で理解していることが求められます。社内でも、部署や役職によって持っている知識や目線が異なる場合があるので、他部署等から情報共有を受けながら運用を行うことも有効です。

この点に関しては、次回・次々回に対談記事を公開させていただく東急電鉄のInstagramアカウントでの施策事例が、従業員巻き込みの観点で非常に参考になります。

3.コンテンツ制作スキル
顧客に響く分かりやすいライティングやビジュアルデザインのスキルが求められます。また実際かなり重要なのが「情報を正確にまとめるスキル」です。当たり前に思うかも知れませんが、企業アカウントの場合誤字脱字やリンクの貼り間違えは大きな問題となりかねません。

4.コミュニケーション能力
SNS運用を行う際は、社内だけでも様々な関係各所への確認調整が発生します。そういった点を考慮すると、社内でのコミュニケーションが比較的円滑に行えている人が担当すると、情報共有がスムーズに進みやすいです。

5.(実施する場合)広告運用スキル、翻訳スキルなど
行う施策に応じて、それぞれ専門スキルが必要となります。

一方で重要度の低いスキルですが、広告やサイト運用経験などいわゆるデジタルマーケティング全般の経験は、SNS運用においては必須スキルではありません。SNS運用がマーケティング施策に含まれるので、定量的でロジカルな分析に強い人材を配置しようとするケースがありますが、一定の数値分析はあるものの、SNS運用はより定性的かつ中長期目線な取り組みと捉えた方が成果が出やすいです。

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武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)
武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

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