IDグループが社長をAIで再現 従業員エンゲージメント向上を狙う

AIサービスやAIコンサルティングサービスを提供するID AI Factoryは、生成AIを活用し、代表取締役社長兼グループ最高経営責任者である舩越真樹氏の思考・哲学を学習し、再現した「舩越社長AI」を社内向けにリリースした。

写真 人物 船越正樹氏

IDホールディングス代表取締役社長 兼 グループ最高経営責任者 船越正樹氏。

同社では事業規模の拡大に伴い、従業員数も増加。グループの従業員数は2000人を超えた。これにより、経営層と社員の距離が開きがちなるという課題感を持っていた。

「舩越社長AI」は、従業員が本音や直属の上長には言えない意見をトップに打ち明け、ヒントをもらえる場として活用することで、モチベーションの維持や自社への帰属意識の向上を狙って開発されたという。

「舩越社長AI」の学習データには過去20年以上にわたる舩越氏の従業員向け講話の記録を使用。リリースから一週間で、簡単な挨拶から個人的な相談、IR活動や事業戦略に関する意見提案まで700件以上の対話が行われた。

同社は、「舩越社長AI」を活用することでトップリーダーの主義信条や観点、直近の経営方針に触れることができ、マネージャー層が企画の方向性を確認する羅針盤や次世代の経営者を育成する教材としても効果が見込めるのではないかとしている。

ノジマも生成AIで社長の“分身”を開発

今年の9月13日には、家電量販店を展開するノジマが、ハピネスプラネットの技術を活用して、生成AIにより同社の社長である野島廣司氏の「Bunshin(分身)」を開発したと発表。「Bunshin×野島廣司」として、主に社内向け人材育成、コミュニケーションツールとして活用していくとしている。

「Bunshin×野島廣司」は、ノジマの従業員であれば、24時間365日、いつでもどこからでもスマートフォンやPCからアクセスして利用可能。野島氏の考え方や人生哲学などを文字に著した社内向け書籍『ノジマウェイ』や野島氏の著書『失敗のすすめ』(ダイヤモンド社)、過去の講話などのデータを学習させている。

ノジマでは、企業規模の拡大に加えて顧客ニーズや従業員の働き方の多様化などにより、従業員が個々に抱える悩みや課題意識も多岐にわたっているが、これらを直に社長に相談できる機会が限られているという問題意識から「Bunshin×野島廣司」を開発したという。

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