オウンドメディア実現に向けた基礎固め、それは「コンセプト設計と人・組織の一体化」

オウンドメディアは、「そもそも論」から抜け目なく考えることが重要 

今回はそもそも論からコンセプトを固めるところまで見てきました。

ここまでで一番お伝えしたいのは、そもそも論や基礎的構想共に社内のアラインメントを十二分に行うプロセスが重要だということです。もちろんオウンドメディア自体のプロフィールを決定づけるコンセプト設計ではありますが、それ以上に以下のポイントが大切です。

  • 企業の理念や戦略などを念頭にした全社員に対する戦略/意思の統合
  • 様々な既存事業含めた活動の絞り込み
  • 自社将来の「ありたい姿」の全社一体化したコミットメント

BtoBオウンドメディアを考える企業は、このプロセスを抜け目なく行うことをお勧めします。


さて、次回は企画/構築フェーズについて経験で得られた重要ポイントについてご紹介していきます。3回目以降、コラムの主題は営業施策連携型(リード獲得)「動的サイト」に移っていきます。このテーマを主題にする理由は、より大掛かりであり周到に計画しなければならないからで、BtoBオウンドメディアでコンバージョンし、リードを獲得していきたい会社の一助となりうると思うからです。

ちなみに、「動的サイト」という言葉を使いましたが、分かりやすく説明するために便宜上、以下で呼称を整理していきます。

  • 自社PRを行わない(2回目で紹介したサイボウズ)自己完結型サイトを「静的サイト」
  • 販促施策と連携し、リード獲得後の営業送客を狙った営業業施策連携型を「動的サイト」
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羽賀芳昭氏

フリーランス(マーケティングコンサルタント)

1982年大学卒業後IBMオフコンのフィールドSEを経験、更に東京中心に中小金融機関(外為円決済システム、全銀協システム)やASCII通販システムなどを外販パッケージ化、商品展開を行う。1988年株式会社リコーに移籍、テクニカルSEとして企業レベルの重大障害における問題判別を担当、更に経営に近いポジションでの事業戦略や計画、商品企画などを行いリコーソリューション事業拡大に貢献。その後、改革テーマに従事。IT子会社の黒字化や全社デジタルマーケティング立ち上げ、インサイドSA体制構築及び営業部門長担当、更にSFA/CRM導入なども担当。現在はフリーランスとして企業のデジタル戦略やそれを推進する組織づくりやIT基盤などのコンサルティングを行っている。

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