全国各地の鍋開きシーズンを予想した「鍋前線2024」発表
ミツカンは、鍋つゆブランド「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズの販売戦略として、従来の鍋のイメージである「家族団らん」に加え、気の置けない仲間とゆるく過ごすシーンを提案する。Z世代などが重視する「タイムパフォーマンス」(タイパ)ニーズの高まりや、少人数での交流が増えている点に着目。仲間と一緒に調理しながら長時間楽しめる鍋の価値を、テレビCMなどを通じて訴求する。
マーケティング本部の槇亮次本部長(右)、調味課3課の田中友理氏
コロナ禍によって「タイパ」「人とのつながりの希薄化」といったトレンドが加速。個人主義や少人数交流など価値観の多様化が進む中、「気の置けない仲間とラクにゆるく過ごす時間」が求められていると見ている。そこで同社は気を遣わずに延々と語り続けるのに最適な「鍋」の価値を改めて訴求する戦略を打ち出した。
同社の調査では、一緒に食べたあとに「仲良くなったと感じる・感じそう」な料理ランキングの1位が鍋で、心理的距離感を縮める効果に期待できるとしている。長い時間をかけて食べることができるので、長い夜に語り合うシーンにも適しており、長い間美味しく食べられる品質設計の同シリーズの強みが生きるとしている。
9月28日から新テレビCM「ゆる~い時間て、サイコーだ」篇を公開。俳優の川島明と宮舘涼太が友だち同士で気楽に鍋を楽しむ様子を描き、鍋の新たな価値をアピールしている。