段ボール業界の人材獲得戦略 段ボールが存在しない世界を描く動画を公開、サクラパックス

第1弾動画は1か月で約19万5000回再生

段ボールメーカーのサクラパックスは、段ボールの大切さを啓発する1分間の動画「もしもダンボールがなかったら『宅配』篇」をYouTubeに投稿した。8月5日に公開した「もしもダンボールがなかったら『引っ越し』篇」に続く第2弾で、「世界郵便の日」である10月9日に公開。段ボールが存在しない世界をユーモアを交えて描いたノンバーバル(非言語)動画で、段ボールや業界の重要性を周知することで人材獲得につなげる狙いもある。

写真 CM カット もしもダンボールがなかったら『宅配』篇

段ボールが存在しない世界を描いた「もしもダンボールがなかったら『宅配』篇」

段ボールが無い世界で行う引っ越しの大変さや様々な困難を描いた第1弾「もしもダンボールがなかったら『引っ越し』篇」は、配信開始から1か月で約19万5000回の視聴回数を達成。SNSを通じて動画を見た人が多く、「X」の投稿からの再生は約15万5000回だった。

SNSでは、「改めて段ボールの大切さがわかった」「(段ボールのない引っ越しシーンを)見ていて自分も悲鳴を上げそうになった」といった反響が寄せられた。動画配信記念で「ダンボール1年分プレゼントキャンペーン」を実施したところ、330件以上の応募があった。

10月9日に公開した第2弾「もしもダンボールがなかったら『宅配』篇」は、第1弾と同様に就活を考えるデジタルネイティブ世代をターゲットに設定。段ボールが社会に必要不可欠な存在であるというメッセージを届け、段ボール業界で働くことの社会的意義や意欲を感じてもらう狙いだ。

動画では、段ボールが突然消えてしまった世界で行う配送の大変さや悲哀をユーモラスに描写。主人公はビールが大好きな女性という設定で、ビールをまとめ買いしたものの、宅配員が両手に2缶しか持てなかったり、5人がかりで合計12往復して配送したり、持ちきれない量の缶ビールが女性の両腕に積まれていったりするなど、段ボールがないために起こる災難を描いている。段ボールで商品が包まれた見慣れた宅配のシーンを対比することで見終わった後に、段ボールがあって良かったと思えるような内容にしたという。

SNSで動画を配信することで、これから就活に取り組む学生に段ボールの大切さを知ってもらう考え。デジタルネイティブ世代に会社の情報を伝えるためには、テレビや新聞だけでなく、動画で視覚や聴覚に訴えかけることが重要としている。

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